グループディスカッション対策におすすめの本を紹介【就活生向け厳選6冊】

グループディスカッション対策におすすめの本を紹介【就活生向け厳選6冊】

グループディスカッションの対策におすすめの本を知りたい就活生も多いと思います。そんな方のために、このページでは「とりあえずこれを読んでおけば大丈夫」というおすすめの本を厳選して6冊紹介します。

グループディスカッション(GD、グルディス)は本選考でほとんどの就活生が経験することになるため、多くの就活生はインターネットで対策法を調べます。しかし、本を読んでまで対策をする就活生は稀なのが現状です。そのため、良質な本を読んで対策をすれば他の就活生から抜きん出ることができます。この記事を読んで読むべき本を決め、グループディスカッションで他の就活生から頭一つ抜けましょう。

 

グループディスカッションの基礎を学べる本

グループディスカッションの基礎を学べる本

まずはグループディスカッションの基礎・本質を学べる本を紹介します。

東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート

「グループディスカッションに関する本をまだ一冊も読んだことがない」という方はまずはこの『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』を読むことをおすすめします。ページ下部で紹介する『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』もこの本と同じシリーズですが、シリーズで最初に手にとるべきなのがこの『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』です。

この本では、そもそもグループディスカッションとは何かについて本質的なことが書かれています。その本質を紹介程度に2つこのページでは記しておきます。まずは一つ目は、グループディスカッションとはサッカーのようなものということです。サッカーはチームプレイでパスを回し全員でゴールを目指しますが、それはグループディスカッションも同じです。チームの勝利と個人の高評価を同時に狙うという点で、サッカーとグループディスカッションは本質的には同じなんですね。

もう一つは、グループディスカッションにおける個人の評価=発言回数×発言品質というかけ算式です。「発言回数が多ければ選考官に評価される」「発言量が少ない人は必ず落とされる」という考えを持っている方もいるかもしれませんが、それらの考えは必ずしも正しくないということですね。グループディスカッションに臨む前に、まずはこのかけ算式を頭に入れておきましょう。

▼グループディスカッションの本質についてはこちらで詳しく解説しています▼

グループディスカッションが初めての就活生向け!知らないといけないGDの本質と対策法 グループディスカッションが初めての就活生向け!知らないといけないGDの本質と対策法

 

グループディスカッションで必要となる思考力が身につく本

グループディスカッションで必要となる思考力が身につく本

続いて、グループディスカッションで必要となる思考法を学べる本を紹介します。グループディスカッションで試される力はずばり思考力です。もちろん、他人と円滑にコミュニケーションがとれるか・気配りができるかという点も選考官に見られています。ただ、高倍率企業におけるグループディスカッションを突破するためには、思考力が不可欠なのです。

選考官がチェックする思考力とは、具体的には、本質に迫った発言ができるか・論理的思考ができるかといった点です。『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』の紹介欄で記した「個人の評価=発言回数×発言品質」というかけ算式の「発言品質」の部分のことですね。発言の質が低ければ、いくら笑顔で人当たりの良さをアピールしたところで高倍率企業でのグループディスカッション通過は難しいと言わざるをえません。思考力に自信がない就活生は次に紹介する本を読んで、思考力を鍛えてみてください。

論点思考

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『論点思考』はBCG(ボストンコンサルティンググループ)に勤めていたコンサルタント内田 和成さんが書いた本です。内田 和成さんは『論点思考』と同じシリーズとして『仮説思考』『右脳思考』なども出版しています。論点思考で書かれていることをまとめると、論点、すなわち本当に解くべき課題を見つけることが一流ビジネスパーソンの仕事であるということです。

これだけでは何のことかあまり分からないと思うので、このページを読んでいる就活生向けにグループディスカッションの例を用いて論点思考の必要性について説明してみたいと思います。

ある人材派遣会社で実施されたグループディスカッションで「弱小野球チームを1年間で優勝させるにはどうすればいいでしょうか?」という課題が出されたとします。この課題をみたときに就活生が着目するポイントは大きく2種類に分かれます。1種類目の就活生は「野球チーム」に着目し、2種類目の就活生は「組織を人材を通して強化する」という部分に着目します。

お分かりでしょうか?論点思考ができる、つまりこのグループディスカッションにおいて論点・本当に解くべき課題がみえているのは2種類目の就活生です。1種類目の論点思考ができない就活生は野球経験のない他のメンバーに対して野球のルールの説明をしたり、プロ野球についてのウンチクを延々と語ってしまったりします。

一方、論点思考ができる2種類目の就活生は、この課題においてはスポーツの内容が野球であろうがサッカーであろうが関係がないことを分かっているため、人材に着目して本質を突いた発言ができます。その結果、選考官に評価されるのは当然論点思考ができる就活生となります。

上記の例をみると「1種類目の人なんて自分が受ける企業の選考にはいないでしょう」と思われるかもしれませんが、意外と高倍率企業であってもこのような本質をつけない就活生が相当数います。論点思考を身につけ、他の就活生から抜きんでましょう。

イシューから始めよ

『イシューから始めよ』『論点思考』と並んで、コンサルタントを始めとしたビジネスパーソンの多くが読んでいる名著です。この本で書かれている内容は、仕事は本当に解決するべき問題点(イシュー)を見つけることから始めなさいということです。上記で紹介した『論点思考』と共通している部分もありますね。

著者はイシューを見極められずにあらゆる問題を手当たり次第に解いてしまうことを「犬の道」と呼んでいます。「犬の道」に入ってしまうと、本人は忙しくしているつもりでも本当に解決すべき課題に着手できていないため、良い結果を得られないということですね。「犬の道」に入らずに、イシュー度の高い(本当に解くべき)課題を見つけ、その後サブイシューを見つけ(課題を細分化し)、それぞれの課題に仮説を持って取り組むべきだと著者は言います。

この流れは、制限時間内に本当に解くべき課題を見つけなければならないグループディスカッションにおいても同じです。この本を読んで、時間内にイシュー・サブイシューを見極められるようになりましょう。

グループディスカッションで評価される話し方を学べる本

グループディスカッションで評価される話し方を学べる本

グループディスカッションでは話し方も選考官によく見られています。「話し方なんて意識したことないよ。。」という声が聞こえてきそうですが、一度身につければビジネスでもプライベートでも一生役に立つ話し方を学べる本を1冊紹介しておきます。

1分で話せ

「1分で話せ」は、話し方について分かりやすく書かれていると評判の本です。この著作の内容を要約すると、話すときは「結論→根拠→例」の順で話すべきということです。

就活のグループディスカッションでは、メンバー間で話し合った後、代表の一人が選考官に対して1分程度でグループの提案を発表するのが一般的です。発表する際、上記のように結論を最初に述べ、そのあと根拠・理由を話し、そして例などを用いて具体的に提案するという流れで話せると高評価です。

「選考官に発表するリーダーだけその話し方ができればいいのか」というと、そんなことは全くありません。リーダーの役割の人以外でも、他のメンバーに自分の意見を主張するときにも上記の話し方ができると評価が高いです。なぜ評価が高いかの理由はシンプルで、聞いていて分かりやすいからですね。

物事を分かりやすく伝える技術はビジネスでは必須のスキルですし、プライベートで友人と話すときなどでも役に立ちます。物事を伝えるときは「結論→根拠→例」の順で話す。この話し方の鉄則を就活生のうちに身につけましょう。

※上記の話し方はPREP法とも言われます。PREP法についてはコチラで就活の面接を例に解説しています。

 

グループディスカッションの練習問題が解ける本

最後に、本選考で実際に出題される課題の解き方を知ることができる本を紹介します。上記で紹介してきた書籍でグループディスカッションの本質や思考法について学んだら、練習問題に取り組みましょう。実際に出される課題を解くことができなければ、いくら思考力を鍛えようと高倍率企業のグループディスカッション通過という目的を達することはできません。以下でおすすめする練習問題を解くならこの本!という鉄板の書籍をチェックしてみてください。

東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

基礎を学べる本として紹介した『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』と同じシリーズです。この本ではグループディスカッションで出される課題「問題解決ケース」を解くためのノウハウが、練習問題の解説とともに紹介されています。

「問題解決ケース」と言われてピンとこない方に向けて、「問題解決ケース」が何かを説明します。就活のグループディスカッションで頻出する課題は、大きく2種類です。一つ目は「フェルミ推定」で、具体例を挙げると、「日本におもちゃはいくつあるか」「千葉県にそば屋は何軒あるか」といった荒唐無稽な数を算出する課題です。二つ目は「問題解決ケース」で、具体的には「ドトールの売上を上げるには」「南アフリカへの日本人観光客を増やすには」といった問題への打ち手を考える課題です。

この本では二つ目の「問題解決ケース」が扱われています。「問題解決ケース」を解く手法は5つのステップ「前提確認」→「現状分析」→「ボトルネック特定」→「打ち手立案」→「打ち手評価」で成り立っているというものです。まずはこの要点を抑え、10題ほど収録されている練習問題を解いていきましょう。

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

同じく「東大生が書いた」シリーズで、この本ではフェルミ推定について解説されています。改めて、フェルミ推定とは荒唐無稽な数量を論理的に概算することです。ポイントはこの「論理的に」という部分です。「日本におもちゃはいくつあるか」を例にすると、実際にいくつあるかなど調査しないと分かりません。あくまで重要なのは「論理的に」算出するという過程なのです。

この本に書かれているフェルミ推定の進め方は5つのステップ「前提確認」→「アプローチ認定」→「モデル化」→「計算実行」→「現実性検証」です。

「日本におもちゃはいくつあるか」という課題の「前提確認」と「アプローチ認定」をしてみましょう。前提として、日本にあるおもちゃは個人が所有しているおもちゃの数とします。法人が所有するおもちゃの数は除くということですね。

次に「アプローチ認定」としては、日本における個人が所有するおもちゃの数は「日本の人口×平均所有数×1人あたりの平均所有数」で算出することができます。その後、日本の人口をさらに男女や年齢などでセグメント分けしていくという流れです。この本を読んで、「論理的に」課題となっている数を算出できるようになりましょう。

▼フェルミ推定の定番「「売上を○倍にするには?」はこちらで詳しく解説しています▼

【就活】コンサルGD頻出テーマ「売上を○倍にするには?」の攻略法 【就活】コンサルGD頻出テーマ「売上を○倍にするには?」の攻略法

 

まとめ

グループディスカッションの対策をするのにおすすめの本を6冊紹介しました。このページでどの本を自身が読むべきかを決め、他の就活生と差をつけましょう。

本を読んで知識をインプットしたら、あとは実践するだけです。当たり前かもしれませんが、本番ではアウトプットが全てです。何冊の本を読んだかは選考官には考慮されません。

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内定者続出!質の高いグループディスカッション練習会を開催しています

多くの就活生が苦手意識を感じているグループディスカッション。

しかし、避けて通ることができないのも事実です。

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