今回の記事は、就活のグループディスカッションで使えるフレームワーク(枠組み、箱)の一覧です。
グループディスカッションやジョブ(コンサルでの就業体験型の選考)などで、
戦略を考える際に有利に議論を進められるケースが多いので、知っておいて損は無いでしょう。
特に、3C分析と4P分析、SWOT分析の意味くらいは知っておいて使えるようにしておいた方が良いです。
グループディスカッションの練習会に参加する前に是非覚えておいてください。
3C分析
3C分析の3Cとは、
Company=自社
Consumer=客
Competitor=競合
の3つの頭文字を取ったものです。
画像参照元:経営を学ぶ〜経営学・MBA・起業〜
この3つの軸で、主体となる企業の現状を分析することで、課題が見えやすくなるというのが3C分析です。
主に論点抽出の部分でこの分析を使うとよいです。
SWOT分析
SWOT分析のSWOTとは、
Strength=強み
Weakness=弱み
Opportunity=機会
Thread=脅威
の4つの頭文字を取ったものです。
SWOT分析も3C分析と同じく、企業が置かれている現状を分析する際に有効な分析方法です。
企業の直面しているプラス面とマイナス面を、企業の内部と外部からそれぞれ分析したものですので、企業内部の状態と企業を取り巻く環境を一つのフレームワークで分析することができます。
3C分析と同じように、目的確認や論点抽出の際に、主体となる企業の現状を分析するのに使用するとよいです。
4P分析
Product=商品
Price=価格
Place=流通チャネル
Promotion=広告
画像参照元:Act Consultant
4P分析は、製品等を提案する際にどのような観点で製品の在り方を考えるのが良いかを考える際に使用すると効果的です。
企画や商品を提案する際に考える軸としたり、出てきた案の中から最終的にどの案を採用すべきか考える際の評価軸として使用することができます。
3C分析やSWOT分析と違って、アイデア出しや最終的な結論づけやまとめの際に使用します。
ポーターの5つの力(5 forces model)
競争の脅威、売り手の脅威、買い手の脅威、新規参入の脅威、代替品の脅威
画像参照元:30分で分かる企業経営
〜その他のフレームワークもいくつかご紹介します〜
5C分析
3Cの応用版です。P&Gのサマービジネススクール(参考)より
Company, Consumer, Competitor, Client, Community
自社、客、競合、得意先、環境
4Sチェック
マーケティング戦略のチェックに。P&Gのサマービジネススクール(参考)より
※普通の20分程度のビジネス戦略ケースでは使いにくいです(いちいち思い出してられないことが多かったです)。
Selective, Sufficient, Synchronized, Sustainable
選択と集中、目的を達成するに充分か、目的・資源・戦略の一致、持続性があるか(⇔ 競合の反撃予測と対応策)
今回取り上げたように、さまざまなフレームワークがあり、これらを使うことで漏れなく議論を進めることが可能になります。
しかし、何でもかんでもこれに当てはめれば選考に通過する!というものではもちろんないので、しっかりと根拠を持ってフレームワークを使うようにしましょう。
ちなみにですが、「ここは3C分析で〜〜」とか「この要素はSWOT分析で言うと〜〜」など、フレームワークの名前を振りかざすと、
他の人に伝わらなくて議論が滞ったり、「知識をひけらかしている」という少し嫌な印象がついてしまうこともあるかもしれません。
グループディスカッションでは円滑な議論進行が大切なので、単に「3C分析しよう」と言うのではなく、
「じゃあ顧客と、この企業と、競合の企業について分けて分析していこう」と
誰にでもわかる表現に置き換えてからフレームワークに当てはめるのが一番効果的なのではないかな、と筆者は思いますね。
次は:グループディスカッションで論理的に議論する方法(具体例)