グループディスカッションのテクニック『要素列挙』とは

グループディスカッション対策_テクニック

グループディスカッションで実際に使えるテクニックの解説です。
当ブログではそのテクニックについて、「要素列挙」と呼んでいます。

要素列挙

要素列挙とは、「議論の要素」を提示することです。

具体的には、グループディスカッションの中で、
ブレーンストーミングがある程度進んで、意見が出そろってきた頃に、

「何が論点になるのか?」という要素を列挙しつつ、自分の仮説を示します。

 

例えば、前回の記事で説明したような、

「今までの意見を総合すると、「成功」には「精神的な成功」「物質的な成功」(第一の軸)、さらには「自分から見た成功」「他人から見た成功」(第二の軸)があるようだね。」

といった発言等が、要素列挙にあたりますね。

要素列挙をすることで、発言権を得るとともに、議論を先に進めていく土台をつくることができます。

 

僕はよく3Cや4Pなどのフレームワークから取捨選択し、2軸で切り出していました。

 

 

フレームワークについて詳しく解説した記事はこちら!

グループディスカッション対策_即実践可能なフレームワーク集【就活】グループディスカッションで使えるフレームワーク(枠組み)一覧

 

 

ただし、軸で切り出し「抽象化」してしまうと、
抽象的な議論に終始してしまうことにもつながりかねません。

極端な場合、現実を反映しない軸の切り出し方になってしまうこともありますので注意しましょう。

あくまでブレーンストーミング(具体化)で出てきた意見や、
直感的に持つ感覚を(なるべく)「全て」反映する軸を設定しなおす必要があります。

このへんは、一人練習またはGD練習会の利用でなどで練習しましょう。
僕も夏で失敗したものの、秋で2回とも突破できたのはGD練習の成果です。

この切り出し方は、白熱した議論の中、発言量が稼げない時に、口火を切る際にも重要です。

用例

(ディズニーランドをもうひとつ日本に作るならどこか?というお題の議論で、一通りみんなの意見を聞いた後に)
「そうか、結局ディズニーランドを作る際に重要になるポイントって、
「地価」と「アクセス」と「知名度」と「気候」がある訳なんだよね」(と、ホワイトボードや持参した紙に大きな字でこの4つの要素を大きく横軸に並べてしまう)。

 

(ここで「イメージはじゃあどこに・・・」という合いの手が入るので、知名度の横に(イメージ)と書いて「これでいいかな?」とか言いつつ・・・)

 

次に縦軸に、「今あがっている候補地は・・・○○と・・・・」(と、神戸とか高知とか長野とか埼玉とか書き入れてしまう)と表を作ってしまう。

このように要素列挙を行うと、議論を俯瞰的に見ることができ
議論が足りていない部分を見つけたり、重要になってくる要素を見つけることができ、
さらに建設的な議論を進めることが可能になります。

 

いかがでしたでしょうか?

要素列挙は、言うならばフレームワークの「フレーム」に当たる部分を提案するという行為であり、
その後の土台となるフレームワークを自分自身で作り上げてしまうので、
裏を返せば反論されたとき危険です。

しかし、議論の土台となるフレームをうまく提案することができれば、議論への貢献度はかなり向上するので、
参加人数が多く発言量を稼ぐのが難しい時に使えるテクニックです。

 

グループディスカッションのうまい人たちは、提示するかどうかはともかく、
皆自然に頭の中でこういったフレームワークを展開したり作り直したり、を自然と身に着けていたりします。

フレームワークを自分の中で作り上げる練習は、グループディスカッションだけでなく
ケース面接などでもかなり役に立つ能力を育てることにつながると思いますので、
GD練習会を通じて、積極的に練習していきましょう!

次は: 同意語反芻

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