カイ
東京GD練習会のメンター・カイ(@tokyo-gd_ex)です。
いよいよ秋冬のインターンの選考が大詰めを迎え、みなさんの就活もかなり忙しくなってきてるんじゃないかと思っています。
そんな中、本記事では農林中央金庫という(元)政府系金融機関についてご紹介したいと思います。
(ちなみに昨年度私は5daysインターンの選考に通ったものの、初日終了後から高熱を出してしまい、結果的に残りを胃腸炎で全休してしまいました、、)
1. 政府系金融機関とは
冒頭で「農林中央金庫という(元)政府系金融機関」と書きましたが、政府系金融機関という単語にあまり馴染みがないかもしれません。
キャリスタ就活ファイナンスにて就活生向けの説明がされていたので、下記に引用しました。
公的な機能を持つ金融機関には、経済や産業の発展、および国民生活の安定を目的とし、民間の金融機関のサービスが届かない部分を補うとともに、国の金融政策に沿ったサービスを提供している機関が4社(組織)あります。政府が全額または一部を出資していることから「政府系金融機関」と呼ばれています。
つまり、“政府から出資を受けている金融機関で国の意向に沿って金融サービスを提供する組織”という解釈でいいかなと思います。
なお、引用文で4社あるとありましたが、日本政策金融公庫・日本政策投資銀行・国際協力銀行・商工組合中央金庫の4社です。
どれも知名度はマイナー(最後の商工中金だけは悪い意味で有名になってしまいましたが、、)な印象を受けますが、就活生には大変人気がありますので金融業界志望の方は覚えておくといいでしょう。
(元)とつけましたが、農林中央金庫は設立当初から政府の出資を受けていましたが、約30年ほど前に純粋な民間金融機関になっています。
2. 農林中央金庫とは
基本的に3つの事業に分かれます。
①銀行事業
農林中央金庫。その名の通り、農林業に深い関わりを持つ金融機関です。
みなさんは、JAという組織を聞いたことはありますか?農林水産業に従事する方々で構成する協同組合のグループの一つをさします。
農業協同組合(JA)や漁業協同組合(JF)、森林協同組合(JForest)が存在しますが、農林中央金庫は、これらの会員に対して金融サービスを行なっている専門金融機関なのです。
ちなみに、金融サービスというと難しいイメージを持たれるかもしれませんが、預金・貸し出し・為替の銀行3大業務がメインの内容となっています。
②投資事業
この金融サービスを障害なく安定して提供し続けるために、農林中央金庫は投資に関してもメインの事業として行なっています。
協同組合の会員などから集めた資金を運用(=資産運用)することによって預り資産をどんどん増やしていくという事業です。
農林中央金庫は、「日本最大のヘッジファンド」として有名で、その投資に使える資金としてはなんと70兆円に上ると言われています。70兆円、、、日本の国家予算が100兆円弱ですから、その7割以上をたった一つの金融機関で賄える計算です!
ヘッジファンドとは、さまざまな取引手法を駆使して市場が上がっても下がっても利益を追求することを目的としたファンドです。ヘッジ(hedge)は直訳すると「避ける」という意味で、相場が下がったときの資産の目減りを避けるといったところから用いられています。
つまり、めちゃくちゃ投資用のお金を持っている会社(ファンドと言います)が、相場が下がる資産への投資を避けつつ、利益を出すために投資する投資会社を指します。
(外資系)金融機関を志望する上で理解しておきましょう!
農林中央金庫は3つの事業を持っていますが、収入金額などその規模で考えた時、機関投資家としての側面が一段と強いようです。
③その他農林業に関する事業
3つ目の事業の柱として、農産物などの商品の輸出促進のための取り組み・農業分野に関してのコンサルティング事業などを行なっています。
新規事業の立案など、様々な事業も含まれています。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
農林中央金庫は農業系バンクと思われがちですが、その実投資会社に近い業態を持ち、コンサルも含めた事業を併せ持つことがお分かりいただけたでしょうか。
みなさんの就活のお役に立てばうれしいです!
カイ
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