多数の学生を一斉に振るいにかけることができることを理由に、昔から多くの企業が選考フローの一環として取り入れている『グループディスカッション(GD)』ですが、そのグループディスカッションを受ける際にあなたは何を意識していますか?
おそらく、大抵の就活生が「自分をアピールする!」の一点張りで「グループディスカッションではこういうことが見られている」といったことは考えず、他の選考と変らないものとして受けてしまっているのではないでしょうか?
しかし、その考え方のままでは実際のグループディスカッションで落とされてしまう可能性が高いです。
そこで、今回『最低限』意識して欲しい項目を5つ紹介致します。それらのチェック項目に全てチェックができているか?確認してみてください。
そもそもなぜグループディスカッションが他の選考(ES,面接等)とは違った見方がなされるのでしょうか?
チェック項目を紹介する前に、まずなぜグループディスカッションでは他の選考の対策意識から一変しなければいけないのかについて簡単に解説します。
それは「自分の主張の矛先が採用担当者か、それとも同じように選考を受けるライバル(学生)か」の違いです。
グループディスカッションでは自分の主張をライバルに向けつつ採用担当者にアピールしなければならないのです。
それ故、どんなに面接が得意な人であろうと落ちてしまう可能性があります。
そのため、グループディスカッションにはグループディスカッション専用の対策が必要になるのです。
それでは、本題のグループディスカッションで意識すべき5つのチェックポイントについてご紹介します。
目次
グループディスカッションで意識すべき5つのチェックポイント
グループディスカッションでは対策意識を変えなければならないことがわかったところで、5つのチェック項目を紹介していきます。
1. まずは話し始める
グループディスカッションの大前提とも言えることですが、開始されたら「話し始める」ことが最重要です。何も話さなければそもそも面接官にアピールすることすらできません。
また、序盤に話しておくと、その後も話しやすいという傾向があります。(筆者の個人的な意見です。)
例えば、あなたは下記のどちらの人の意見を聞くでしょうか?
- 序盤に1回喋った後に、中盤で再度議論に入り出す人
- 全く喋っていなかったが、急に中盤で議論に入り出す人
おそらく多くの人は前者の人の話しの方がより受け入れて聞くのではないでしょうか?
何はともあれ、グループディスカッションが始まったら必ず3分以内に1回以上は発言し、終始発言することを念頭においておきましょう!
2. 人の話を聞く
人の話をしっかり聞くことも最重要項目の一つです。どんな仕事であろうと、人の話を聞くことができないようではビジネスパーソンとしてやっていけません。
エンジニアであれば依頼主(上司等)、社長であれば従業員、政治家であれば国民の声を必ず聞いた上で、考えを示していると思います。
それらと同様に、他の人の意見を聞いた上で議論を進めなければなりません。(これがクラッシャー(議論を壊す原因になる人)の対策にもなることがあります。)
※クラッシャーの対処法については下記を参照ください。
しかし、人の話を聞けと言われても抽象的で理解しにくいと思います。
そこで具体的な手法を2つ、お伝えします。
①話している人の話のメモをとる!
話している人のメモをとることにより、話している側も採用側も、「あ、こいつはよく話を聞いてるな」と思ってくれます。
更に出来る方は、そのメモを元に「あなたはこういう発言をしたよね?」と確認をした上で自分の意見を言うとなお意見が通り易くなります。
②話している人の話に頷く
もし紙が用意されていない等の理由でメモをとることが難しい場合、相手の話に頷くことを心掛けましょう。
頷くことで、採用担当者の評価が高くなるだけではなく、「この人は話しを聞いてくれる人だ」と相手に思われ、信頼されることにより相手も自分の意見を聞いてくれるようになります。
以上が具体的な手法です。意識するだけですぐに実践可能なので、必ず意識して上記二つの内一つをやるようにしましょう。
3. 相手を意見を頭ごなしに否定しない
これはかなり難しいスキルなのですが、相手を頭ごなしに否定しないということもグループディスカッションにとって重要な項目の一つです。そもそもグループの意見を捻じ曲げると言うことは、グループ全体の雰囲気を悪くする可能性もありますし、面接官の評価も下げてしまいます。
もし、明らかに間違った意見で議論が進もうとしていて妨げたいならば、以下の2点に注意して指摘するようにしましょう。
- その意見が間違っている根拠を示すこと
- 疑問系で意見を投げること
この二つを意識しておけばマイナスの評価を受けることはまずありません。(正しい議論なのに、止めてしまう等でマイナスの評価を受けることはありますが。。)
基本的にはすぐに否定することはせず、全員の意見を取り入れる姿勢を見せつつ、論点からずれた発言、事実とは相違のある発言には上記2点を気をつけて発言しましょう。
4. 全員にアイデアを募る
これはファシリテーション能力をアピールするのにもってこいです。
グループディスカッションはケース面接などとは違い、グループ全員の力を借りた上で解決策を見出してこそ意味あります。そのことを必ず念頭に置くようにしてください。
5. 業界によって見られるポイントが違う
同じグループディスカッションだからといって全て同じものである訳ではありません。業界、更には企業によって見ているポイントは違ってきます。
例えば、商社のグループディスカッションを受けているにも関わらず、論理的思考能力をフル活用して次々に一人で議論を進めて行ったとしても、それはむしろ独り善がりであるとマイナスに捉えられ、そのグループディスカッションでは落ちてしまう可能性があります。
このように、自分の受ける業界がどういった業界、そしてどういった企業なのかということを意識した上でグループディスカッションに望むようにしてください。
まとめ
以上がグループディスカッションに望む際に必ず意識しておかなければならない5つのチェックポイントです。
これらは基本的な項目ですが、これらだけでも意識して臨むだけでも、結果は大きく変わってくると思います。
是非これらを意識して実際の選考を突破してください!
もし本番前に練習をしておきたいと感じたら…
これらのチェックポイントをぶっつけ本番で実践するとなると、なかなか難しいのではないかと思います。
石原さとみさんとの交際で一躍脚光を浴びた、新卒で外資系投資銀行に入社したSHOWROOMの前田さんもグループディスカッションと面接の練習は「1000回くらいやった」と明言しています。
参考 SHOWROOM前田氏が語る『就活』と言うゲームの勝ち方logmi(ログミー)
弊団体では、都内にて隔週でグループディスカッションの練習会を開催しています。内定者からのフィードバックも貰えるグループディスカッションの練習には絶好の場となっていますので、是非参加してみては如何でしょうか?