インタビュー企画、第4弾です。
インタビュアーを担当させていただいている私は、学部3年生の24卒で、就活に不安を抱える迷える子羊。
そんな私が就活についての不安や疑問をたくさん内定者の先輩方に質問させていただく企画です。
普段あまり聞くことができない就活を終えた先輩方のリアルな話を聞ける貴重なチャンスです。
まだ就活のイメージがつかめない就活生の皆さん、
就活に迷って悩んでいる就活生の皆さん、
この記事で何か就活の道しるべとなるヒントが見つかるかもしれません。
ぜひご覧ください!
目次
今回の先輩は…?
今回お話を聞かせていただく内定者の先輩のプロフィールを紹介します。
- 性別…女性
- 出身校…都内私立大学
- 卒業年度…23卒
- 内定先…大手通信系企業など、7社
――――本日は、都内私立大学に通う23卒のKさんにインタビューさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
Kさん:よろしくお願いいたします。
たくさんのことに打ち込んだ学生時代
――――早速インタビューに入らせていただきますね。まずは就活を開始する前、どのような学生生活を送っていらっしゃいましたか?
Kさん:大学の1年生は学部の勉強がかなり大変だったので勉強を頑張りながら、いろんなサークルに入って最終的に重点的に取り組みたいサークルに絞って活動していました。ひとつは天文サークルで、天体観測会や合宿等をしていました。文化祭への出店もしていましたね。
もうひとつは児童養護サークル。これは養護施設で学生相談ボランティアをする活動でした。家族と離れていたり、学校に通えていなかったりする子どもたちと多く接しました。
アルバイトは映画館でのアルバイトをしていて、今も続けています。
――――勉強にサークルにアルバイトに、様々なことをなさっていた大学生活だったんですね。特に力をいれていたものは何ですか?
Kさん:割合としては、天体サークルが5割、児童養護サークルが3割、アルバイトが2割くらいでした。天文サークルはサークルの代表も務めていたので、かなり力を入れて活動していました。
かなり早期に動き始めた就活
――――そうなんですね。では、就職活動はいつ頃から開始しましたか?
Kさん:就職活動は2年生の2月から開始しました。ひとつ上の学年の就活情報サイトに登録して、説明会に参加したりしていました。3年生に進級してからはサマーインターンに向けてWebテストの対策等を始めました。5月ごろからインターンの選考への対策やエントリーを始め、夏から秋までにかけてインターンもかなり幅広く受けましたね。冬は単位を取りきるためにいったん学業に重きを置いて、そのあと本選考への対策に進みました。
――――かなり早いですね!サマーインターン等でここのインターンは受けてよかった!という企業のものはありますか?
Kさん:いくつかあります。まずはオリックスのインターンです。これは選考を受けた中で一番早く参加したインターンなのですが、グループワークをおこないました。多様な学部の方が参加されていて、かなり面白かったですし、フィードバックもしっかりしていてすごくよかったです。そのあとのインターンの指針になりました。
Kさん:もう一つは三井住友海上のインターンです。メインのインターンとは別で、インターン参加者向けのセミナーのようなものを開催していただいて、内定者の方が自己分析や企業分析のやり方など、就活の初期で役立つような情報をたくさん話してくださいました。これもかなり参考になってよかったです。
Kさん:また、この2社にかぎらず、インターン参加者にはこのような特典セミナーや、インターン参加者一律の早期選考、インターン成績優秀者向けの早期選考ルートなどもあったりするので、参加しておいて損はないですね。
――――インターンに参加するメリットはかなり大きいのですね。これまでインタビューをしてきた中で、インターンはかなり狭き門であるという印象を受けているのですが、それはKさんも感じましたか?
Kさん:そうですね。私の周囲の話も総合すると、かなり落ちている子が多い印象です。体感的には、ESでほとんどの人が落とされていて、ESが上手でたまたま通った人も面接で落ちている印象でした。総合して、対策していないと簡単に落とされる印象はあります。Webテストも落ちますし…。
――――Webテストはどのように対策していたんですか?
Kさん:とにかく慣れることが大切だなと思って、志望順位が比較的低い企業のWebテストなども積極的に受けるようにして練習していました。
人々の生活の質をもっと高く!
――――何事も慣れが大切ですよね。インターンは幅広く受けていらっしゃったとの事ですが、志望業界はどのように決めましたか?
Kさん:私はあえて志望業界は絞らずに、様々な業界の企業を受けていました。ただ、就活の軸としては「人々の生活の質を向上させる」という軸を持っていました。コロナ禍のように生活が一変したときに、文系出身の私にできることは、何か特定の分野で貢献するというよりは生活の快適さを上げることだなと思ったので、このような軸を中心に据えていました。
――――とても説得力がある軸だと思います、すごい…!志望企業を決める時の決め手などはありましたか?
Kさん:私の強みは「傾聴力」と「課題解決能力」なので、それを活かせるような企業がいいなと思って選んでいました。
――――就職活動で一番大変だったことは何ですか?
Kさん:私はOBOG訪問が一番苦戦したかもしれません。コロナ禍だったこともあり、サークルの先輩などの連絡先が思うように入手できず、サークルの範囲でのOB訪問がかなり難しかったです。OBOG訪問のマッチングアプリを使ったり、インターンに参加した先の企業の方からいただいた連絡先などにも連絡してOBOG訪問を依頼していました。
――――合計で何人くらいの社会人の方にOBOG訪問をしましたか?
Kさん:大体30人くらいですかね…これでもかなり少ない方だと思います。早い友達は3回生の夏から始めたりしていたので。私は11月くらいからひとりひとりアプローチしていました。Webテストやそれ以外の対策などとの兼ね合いもあって後回しになってしまったので、もう少しOBOG訪問ができたらよかったなと思っています。
――――それ以外に、就活でこういうことをやっていたらよかった!ということがあれば教えてください。
Kさん:もっとこうしておけばよかった!というのは、Webテストの対策ですね。テストセンターなどでいい成績を取っておけばもう少し楽にできたのかなとも思います。企業によってテストの形式などが決まっているので、それに合わせた対策もできたらよかったなとは思います。
今振り返る、業界をあえて絞らないという選択
――――就活時に、「こうしておいてよかった!」と思ったことはありますか?
逆にこれはやっておいてよかった!ということは、業界を絞らなかったことです。もちろん業界を絞らなかったことで就活はより大変でしたが、就活をやりながら向き不向きが分かってくることもあると思うので、あまり最初に自分に向いている業界を決めつけて絞りすぎるのもよくないかなと思います。実際、周りにも早々に金融に進路を決めた後で「金融って向いてないかも…」と悩んでいた子もいました。
――――業界を絞らない事にはそういうメリットもあるんですね。では業界を絞らなかったがゆえの苦労は何かありましたか?
Kさん:たくさんありましたが、面接での発言の整合性を取るのにかなり苦労しました。様々な業界の様々な企業を受けていたので、同じ企業の1次面接と2次面接できちんと整合性が取れた発言ができるように、面接が終わったら何を聞かれて何を答えたかをすぐメモして振り返るようにしていました。
――――業界研究なども大変だったのではないですか?
Kさん:そうですね…。各業界の全体像は把握しておく必要があったので、一日〇ページは読むと決めて四季報に目を通したり、各企業の株価をよく見たりして、企業や業界の研究もしっかりするようにはしていました。
長く就活を続けた中で見つけたコツ
――――就職活動をしていく上で、ESやGD、面接等での自分なりの攻略法やコツなどがありましたら教えてください。
Kさん:たくさんの企業を受けたので、ガクチカ等は文字数別にテンプレを作って使いまわしていました。志望動機も業界ごとに企業名を変えても大丈夫な工夫をしてテンプレートを作ったうえで、「御社でなければならない理由」を面接で言えるようにしていました。業界の志望理由になってしまうと、「競合他社でもいいんじゃない?」と言われてしまうので、そうならないように企業研究をして、しっかりその企業を選んだ理由を述べられる方がよいと思います。
Kさん:GDは、私も最初すごく苦手だったのですが、これは経験値が非常に大事になってきます。なので、3回生の最初の頃からGD練習会に参加するようにして場数を踏むようにしていました。あとコツとしては、書記になるとどうしても発言が滞ってしまいがちなので、書記はできるだけ避けていました。書記やタイムキーパーにならなくても、アイデアマンとして活躍すれば十分に評価していただけると思います。
――――Kさんは弊社のGD練習会でも何度かメンターをしてくださっていると思いますが、その中で印象に残っている就活生はどんな就活生ですか?
Kさん:グループディスカッションの最初の段階で、前提条件を決める段階がありますよね。あの段階で、抽象的すぎずに、上手く議論が進む範囲ですぱっと前提条件を決められる子はかなり印象がいいですね。
――――就活の中で落ち込むこともあったと思いますが、その時のストレス解消法などがあれば教えてください!
Kさん:私は韓ドラが好きなので、1社落ちたら1本韓ドラを見るようにしていました。(笑) あとは、外に1時間くらい散歩に行ったり、爆音で音楽を聞いたりもしていましたね。
――――つい最近も1社落ちたら1個コスメを買うと決めている人のツイートがバズっていましたよね。(笑)
Kさん:そうですね、やっぱり息抜きは大事だと思います。(笑)
オンラインゆえの倍率UP
――――オンライン就活ならではの苦労などもあったのではないかと思いますが、オンライン就活のメリットやデメリットなど感じたことがあれば教えてください!
Kさん:まずメリットとしては、大学3年生でそれなりにまだ授業もあった状態でも、合間合間でインターンに参加することができたことです。メールなどもおのずと確認する習慣がつきましたし、反応もしやすかったですね。逆にデメリットとして、そのメリットの裏返しとして競争率が高くなってしまったという点も少なからずあると思います。私が参加しやすいということは、みんなが参加しやすいということなので、やはり倍率は高いんだろうなと感じました。
Kさん:また、面接官側のインターネットトラブルがあることもありました。ほかにも、グループディスカッションでグループのメンバーの接続が悪くなって議論自体が滞ってしまったり…。回線の問題で遅れると選考に参加できなくなる可能性もあったので、ネット環境の整備には時間とお金をかけました。あとは単純に、自分が働く場所がどんな建物なのかわからないということもデメリットとしてあるので、本社の近くまで見に行ったりしていましたね。
――――たしかに自分が働く場所を一度も目にしないまま就職するのは怖いですよね。オンラインはどれくらいの割合でしたか?
Kさん:インターンは8割がオンラインでしたね。面接は、早期選考はほとんどオンラインでした。本選考に入ってからは、最終面接のみ対面での面接のパターンが多かったと思います。
就活は自分と向き合う重要な機会
――――たくさんのお話を聞かせていただきありがとうございました。最後に、就活生に向けてメッセージをお願いします。
Kさん:就職活動は、真剣に自分の将来について考える貴重な機会だと思います。もちろん苦しいことはたくさんありますが、そのようなときは家族や友人に話を聞いてもらえば、どこかに解決の糸口が見えてくるのではないかと思うので、この機会にしっかりと就活や自分自身と向き合ってください。
――――暖かいメッセージありがとうございます!本日は本当にありがとうございました!!
Kさん:ありがとうございました!
今回のまとめ
動き出しの早さと志の高さにどこか気が引き締まる思いがしたインタビューでした。私もWebテスト対策しなければ…!
さて、では今回の内容をおさらいしていきましょう!
- サマーインターンに参加するには早めの対策が肝要!
- 業界を絞らないことで、自分にいろんな可能性を残せる!
- オンライン就活は倍率が上がることも予想されるので注意!
業界を絞らなきゃ…と焦っていた自分に、業界を絞らないメリットをたくさん教えてくれたインタビューでした。
一生を左右する可能性も十分にある就職活動、一時の気持ちで決めきってしまうよりも、就職活動を進めながら自分と向き合って、そこから見えてくる自分の可能性を見つけていくほうが充実した就職活動になるのかもしれませんね。
今後の就職活動の指針として生かせるような情報も多かったのではないでしょうか?
次回のインタビューもお楽しみに!