インタビュー企画、第2弾です。
インタビュアーを担当させていただいている私は、24卒の学部3年生の、今後の就職活動に悩めるひよっこです。そんな私が就活において疑問に思っていること、先輩方に聞いてみたいことをたくさん聞いてみました!
普段あまり聞くことができない就活を終えた先輩方のリアルな話を聞ける貴重なチャンスです。
まだ就活のイメージがつかめない就活生の皆さん、
就活に迷って悩んでいる就活生の皆さん、
この記事で何か就活の道しるべとなるヒントが見つかるかもしれません。
ぜひご覧ください!
目次
今回の先輩は…?
今回お話を聞かせていただく内定者の先輩のプロフィールを紹介します。
- 性別…男性
- 出身校…中堅国立大学
- 卒業年度…23卒
- 内定先…日本IBM
――――今回は中堅国立大学4年生のKさんにインタビューさせていただきます。Kさんは現在、日本IBMに内定を持っていらっしゃいます。
――――本日はよろしくお願いいたします。
Kさん:よろしくお願いします。
――――早速質問に移らせていただきます。まずは就活に入る前、学生生活でどのような学生生活を送っていらっしゃいましたか?
Kさん:はい。まず、今の大学は3年生の時に編入で入った大学で、その前は高専に通っていました。高専ではバスケットボール部と応援団に所属していて、応援団では団長もしていましたね。そのあと、今の大学に編入してからは、国際交流サークルに参加していました。ちなみにこの国際交流サークルのエピソードを面接で話すと、外資系の企業の社員さんには結構ウケがよかったです。
大学院に進むか就活か、悩んだ末に
――――就職活動に本腰を入れ始めた時期はいつ頃ですか?
Kさん:就職活動を始めたのは3回生の10月頃からです。本格的に始動したのは12月くらいで、内定が出たのは4月ですね。そこで就職活動を終えました。
――――なるほど、サマーインターン等には参加しなかったんですか?
Kさん:理系だったので、周囲がほとんど院進する中、ぎりぎりまで院進するか就職するか悩んでいました。就職活動をやっていく中で自分のやりたいことが定まっていくのかな、と思って就職活動を始めたという流れですね。
今後にも活きる知見を得たインターン
――――そういうことなんですね。では、就職活動をしていく中での軸は何でしたか?
Kさん:軸としては、志望先は情報系の学部だったこともあってIT系に絞っていました。ただ一方で、知見を広げるという意味でもほかの業界を見ていきたいなと思っていたので、冬のインターンなどではIT業界以外の企業にも積極的に応募していました。
Kさん:あとは、風通しの良い社風の企業を希望していたので、そのような企業もよく見ていましたね。
――――印象に残っているインターンなどはありますか?
Kさん:金融業界のインターンでは、どの企業もITを導入しているため、今後IT 業界で働いていくということを鑑みても、ためになったと思っています。
ーーーーこれを大学生のうちにやっておくとよい!ということはありますか?
Kさん:やはりサークルは何かやっておいた方がいい気がしますね。幹部などになる必要はありませんが、何か目標を掲げて、それを達成したという経験が大学生の間にあると強いのかなと思います。あと、国際交流サークルのようなものにも入っていたのですが、そこで留学生と交流した経験があるという話を面接官にすると、特に外資系の企業ではリアクションがよかったのでおすすめです。
遅れを取り戻すための努力、そこから見えた攻略法
――――就活で苦労したことはありますか?
Kさん:先ほども言った通り、僕は就職活動のスタートが遅かったので、もうすでに就職活動を始めている就活生たちに追い付かなければならないのが一番大変でした。そのためエントリーシートも面接もグループディスカッションも、練習をする時間がなかったので、就職活動をしていく中でブラッシュアップしていくしかありませんでした。ですので、ESや面接など何か特定のものに苦労したというよりは、全体的に経験不足を補うためにものすごい数の選考を受けなければならないのが大変でした。ESは12月からの2か月で100社ほど出しました。
――――100社…すごい数ですね…。その中で、ESや面接、グループディスカッションなどのコツを掴んだりしたのではないかと思いますが、何か自分なりの攻略法などがあれば教えてください。
Kさん:そうですね。まずESは、書き方の流れを自分でつかむことが重要です。例えばガクチカなどはある程度企業の種類を問わず使いまわしがきくので、「全体をまとめた一文→背景(なぜその目標に向かって頑張ったのか)→目標達成に伴う問題点→問題に対する施策(ここを一番濃密に)→施策の結果→そこから学んだこと」のように、ひとつの流れを作ってしまうとかなり書きやすくなるのではないかと思います。ESは、流れが大事なので、ひとつの項目の中で文章として筋が通っているか、日本語がちゃんと使えているかが重要です。
Kさん:グループディスカッションは僕もかなり苦手でした。まずは練習会などに積極的に参加して場数を踏んで慣れるのが最短の上達方法です。その上で、自分の得意な役割を見つけていくとよいと思います。「アイデアを出すのが得意」「まとめるのが得意」「方向性を決めるのが得意」「書記として資料にまとめるのが得意」など。このような長所を見つけていくことができると、かなりグループディスカッションはやりやすくなると思います。
Kさん:面接は、数をこなせばできるようになっていきます。ただ、1次面接、2次面接、最終面接など、面接の種類ごとで求められているものが違います。1次面接はコミュニケーション能力がある人間かどうか、2次面接は採用する理由がある人かどうか、最終面接は社風とあっている人かどうかをそれぞれ判断していると言われているので、それに応じて対策することが必要ですね。
Kさん:OneCareerや外資就活等の就活支援サービスを用いて、過去に志望企業で聞かれたことのある質問を調べ、それに対して自分なりの解答を用意して、Wordで10枚分になるくらい書き出して、それをひたすら唱えていました。そうすれば7割はその質問内容から出題されましたし、それ以外のものもそれだけ対策していれば自分の言葉でも上手くこたえられるので、しっかりと対策しておくことはやはり重要ですね。
――――具体的で実用的なアドバイスをありがとうございます。特にグループディスカッションなどではほかの就活生の様子を見ることができると思いますし、Kさんは弊社のGD練習会でメンターをやっていただいたこともあると思いますが、Kさんが見ていて、印象がいいなと思う就活生はどのような就活生ですか?
Kさん:印象がいい就活生は、まず誰かの発言に対してリアクションが大きい就活生ですね。グループディスカッションのメンバーのアイデアに対しても、またインターンや練習会であれば社員の方やメンターからのアドバイスに対しても、しっかりとリアクションをとれると印象がいいと思います。そのような人はグループディスカッションの雰囲気をそれだけでよくすることができるので、評価は高いですね。
Kさん:あと、僕個人が就活で出会った中で、グループディスカッションを回すのが非常に上手な人がいたんです。傾聴力が非常に高くて、答えやすいような話の振り方ができる人だったんですが、その能力がもうすさまじくて。これはある程度天性のものでもあると思うんですが(笑)
――――そういう人のいいところをどんどん盗んでマネしていきたいですよね。ありがとうございます。
コロナ禍での就活も、大変なことばかりではない
――――Kさんは23卒で、コロナ禍真っただ中での就活だったのではないかと思いますが、オンラインでの就活をしてみて、メリットやデメリットは感じましたか?
Kさん:はい。まずメリットとしては、これはみんなそうだと思うのですが、移動時間がない分、自分の都合に合わせて面接等を受けることができました。僕のようにたくさんの会社を受ける場合は特に、対面だと1日に受けられる会社は1社や2社が限界ですが、オンラインだと最大4社くらい受けることができたので、その面でもメリットは大きかったですね。
Kさん:デメリットとしては、まずインターンの時に、せっかく社員さんと直接話せる貴重な機会があってもガンガン質問しにくいところですね。あとは、オンライン面接の時の目線にはかなり気を遣いました。返答を考える時に画面外に目をそらしてしまうとカンペがあると思われてしまうので、極力画面から目線を外さないように注意していました。
――――なるほど。ちなみに、オンラインはどのくらいの割合でしたか?
Kさん:僕はほとんどオンラインでしたね。インターンは9割5分、面接は100%オンラインでした。ただ業種にもよるようで、営業志望の友人は対面での選考も多かったようです。
――――ありがとうございます。参考になります。
――――就活をしていく中でどうしてもうまくいかないことなどもあったのではないかと思いますが、その時はどのように対処していましたか?
Kさん:先ほどから言っているように、僕は就活の遅れを取り戻すためにすごく予定を詰めて就活をしていたので、まずは落ち込む暇もないくらい就活をするようにしていました。予定が空いていたらすぐに参加できるような練習会やイベントを探したりしていました。後はイライラしたら食べて解決していたので、就活中は少し太ってしまいましたね(笑)
――――就活中何か楽しみがないと長続きしないですよね。(笑) ありがとうございます。
常に就活の「最短経路」を意識
――――最後に、就職活動中の学生や、これからの就職活動に不安を抱えている学生に向けて、何かアドバイスやメッセージがあればお願いします。
Kさん:はい。僕は就職活動を開始するのが遅かったので、動き出しが遅い人に向けて。冬から就職活動をはじめるのは、その時点でかなりきつい戦いになることを覚悟しなければなりません。ですがそのような選択をしたのは自分なので、自分に言い訳をせずにがんばってください。そのような状況下でも、しっかりと対策をして努力をすれば、結果を出すことも可能です。
Kさん:早い段階から就職活動を始めた人も、あとから追い上げてくる人に追い抜かれないように、しっかりと対策をして就活に挑んでください。今やっていることが本当に最適解なのか、目指している企業に対するアプローチとして最短経路なのかをきっちり考えて、就活がうまくいった先輩などにやり方を聞いたりして、自分の就職活動の方向性を最もいい方向に修正していけるように頑張ってください。
――――気の引き締まるようなアドバイスをありがとうございます。本日は本当にありがとうございました!
Kさん:ありがとうございました!
今回のまとめ
就職活動に出遅れても、それで諦めるのではなく努力量でほかの就活を上回ろうとする姿勢に刺激と感銘を受けたインタビューでしたね。
今回のおさらいです。
- インターンは今後に生かせるような経験も得られる!
- ESも面接もGDも、とにかく選考を受けて慣れていくのが大事!
- 就活のスタートが遅くても、努力次第で道は開ける!
第2回も非常に有意義なインタビューでした。
ESや面接、グループディスカッションについてのアドバイスも、
たくさんの経験の中で得たからこそとても実用的で勉強になるアドバイスばかりでしたね。
特に、GDなどは練習会で自分の長所を見つけるのが大事、面接も志望企業の過去質問を対策するのが大事など、
しっかりと最短経路を追い求めて目的を明確にして対策をすることが大事なんだと思わされるインタビューでした。
今後の就職活動の指針として生かせるような情報も多かったのではないでしょうか?
次回のインタビューもお楽しみに!