インタビュー企画、はやくも第3弾です。
インタビュアーを担当させていただいている私は、24卒の学部3年生の悩めるひよっこ就活生。
そんな私が就活において疑問に思っていること、先輩方に聞いてみたいことをたくさん聞いていく企画です!
普段あまり聞くことができない就活を終えた先輩方のリアルな話を聞ける貴重なチャンスです。
まだ就活のイメージがつかめない就活生の皆さん、
就活に迷って悩んでいる就活生の皆さん、
この記事で何か就活の道しるべとなるヒントが見つかるかもしれません。
ぜひご覧ください!
目次
今回の先輩は…?
今回お話を聞かせていただく内定者の先輩のプロフィールを紹介します。
- 性別…男性
- 出身校…都内の私立大学
- 卒業年度…22卒
- 内定先…外資系コンサルタント会社
――――本日は、関東の私立大学に通っていた22卒のTさんに来ていただきました。本日はどうぞよろしくお願いします。
Tさん:よろしくお願いします。
「向いていること」を探した学生生活
――――早速インタビューに移らせていただきます。まずは就職活動を始める前に、どのような学生生活を送っていたか聞かせていただけますか?
Tさん:はい。大学では体育会系の部活に所属していて、活動は週5日、休日もありました。日曜日に試合がある場合はそれも参加していたのでかなり活発に活動していました。それに加えて国際系のサークルにも参加してみたり、2回生からは長期インターンにも参加していました。それ以外の活動もたくさんしていましたね。
――――すごく充実した学生生活だったんですね。
Tさん:そうですね。大学は自分に何が向いているのかを見つけるための期間だととらえていたので、いろんなことに参加して自分に向いているものを探していた感じでした。
――――なるほど。確かに大学生は時間がある分、自分の向き不向きや価値観を見つめなおす点では有用ですよね。では就活を実際に開始したのはどのくらいの時期からでしたか?
Tさん:部活の引退が3年生の9月くらいだったので、本格的に就職活動を開始したのはそのあとでした。一応周囲に合わせて3年生の4月ごろから大手のインターンに申し込んでみたりはしていましたが、しっかり対策をしていたわけではありませんでした。特にサマーインターンは、対策している人と対策していない人の差が大きく出ている印象だったので、Webテストなどでがっつり落とされていましたね。
コンサル独自の就活スタイル
――――Tさんはコンサル関係の会社に内定を獲得していますが、志望業界や志望企業はどのように決めましたか?
Tさん:コンサル業界は本選考の開始が他の業界に比べて早いんですよね。ちょうど就職活動を本格的に開始した9月ごろがコンサルの本選考の開始とタイミングが合っていたのと、単純にコンサル業界に興味があったので、コンサルタント会社に応募をしました。ただ、就活の軸として「企画をする仕事がしたい」という希望があったので、メガベンチャーや商社、メーカーなども多く受けていました。業界というよりかは職種にこだわっていた感じですね。
――――そうなんですね。これは少し細かい話になるんですが、コンサルの就活って少し特殊だと思うんです。どのようなスケジュールで動くのがよいのでしょうか?
Tさん:コンサルタント会社の多くは選考が早いですね。マッキンゼーやBCGなどの外資系コンサルは3年生の4月から本選考が開始されます。ただコンサルタント会社は春夏秋冬で内定が出るタイミングがあるので、そのどこかで応募する感じになると思います。僕は夏選考、秋選考の時期でした。
OB訪問は企業風土をつかむのにもってこい!
――――ありがとうございます。勉強になります…!企業を選ぶときの決め手などはありますか?
Tさん:そうですね、自分が実現したいキャリアに近い事ができそうなところの方がいいと思いますが、似たような会社の場合は会社で働いている人の空気感をOB訪問等から考えて、自分に合うところに決めるとよいと思います。例えばOB訪問で「休日はどのように過ごしていますか?」と尋ねても、「パーティーしてるよ!」という人もいれば、「家で仕事してるよ~」という人もいます。そのあたりからも企業風土はかなり伝わってくると思うので。
――――ありがとうございます。OB訪問はかなり行ってらっしゃいましたか?
Tさん:そうですね、就活を始めた9月から内定が出る3月まで、大体半年で20人程度にはOB訪問したと思います。OB訪問はしておいてよかったと思いますね。OB訪問先は大学の先輩や長期インターン先の知り合いの方からOB訪問のマッチングサービスを利用して訪問させていただいた方まで様々でしたが、10年先、20年先のキャリアプランや業界の構造、ビジネスモデル等を聞くことができてかなり勉強になりました。
――――OB訪問で尋ねるとよいことなどはありますか?
Tさん:その方の価値観や、どのような思いをもって入社したのかを聞くようにはしていました。後は具体的な仕事内容やキャリアについての話も聞いていました。
――――確かに、自分が入社するかもしれない会社の社員の方がどのような価値観を持っているかは、その企業に入ったときに自分の価値観が合致するかどうかの判断基準にもなってよいですよね。
面接に落ちる精神的な辛さ
――――就職活動をしていく中で苦労したことは何ですか?
Tさん:面接が終わった後の振り返りが精神的にきつかったですね。Webテストに落ちるのは単純に問題が解けなかっただけだから割り切れるんですけど、面接で落とされると「自分に魅力がないのかな…」と落ち込んでしまうので…。ただ企業によって男女比だとか、求める人物像などは違うと思うので、その企業の求める人間ではなかっただけだ、と割り切るようにしていました。
――――人間性が否定されているように感じると精神的にしんどいですよね…そんな時はどうやってストレスを解消していましたか?
Tさん:最近特に流行っていますが、サウナですね。就活中は週1でサウナに通っていました。あとは、当時ハマっていたアイドルの動画などをYouTubeで見て気晴らしをしていました。
――――サウナ流行ってますよね。(笑) 今後はもっと気晴らしとしてサウナが利用されるようになるかもしれませんね。(笑)
必見!コンサル内定者の就活対策法
――――就活をしていく中でかなりの数のESを書いたり、面接やグループディスカッション、Webテスト等を受けたと思いますが、それぞれに対して自分なりの対策方法等はありましたか?
Tさん:まず、Webテストは受けたWebテストをスクショして、解けなかった問題を後で復習するようにしていました。
Tさん:ESは起承転結を明確にして読みやすくしていました。あと、面接は基本的にESに基づいて聞かれるので、面接で聞かれたいことをESに書くようにしていました。ガクチカなどでも、僕はいろんな活動をしていましたが、その中でも語りやすいものをガクチカとして書くようにしていました。深掘りされてもしっかりと答えられる内容にしておくべきだと思います。
Tさん:面接は、1次2次と最終面接で注意する点が異なります。僕はコンサル業界志望だったので1次面接はケース面接(※)が多かったので、できるだけ結論ファーストで話すようにして、なおかつ面接官とのやり取りの中で自分の考えを柔軟に変えていけるかが重要だと思います。一般的な面接の場合は、自分が何をしてきたかどうか、よりも「そこからどう思ったか」「どうしてそう思ったのか」という自分の個性や人間性をアピールすることが重要だと思うので、そのあたりを重点的に話すようにしていました。
GDでいちばん評価されるために意識したこと
――――コンサル業界はやはり少し特殊な対策が必要なんですね。グループディスカッションは何か心がけていたことはありますか?
Tさん:グループディスカッションの時は、そのグループの中でいかに一人抜きん出るかどうかを心がけていました。特にコンサル業界ではグループ面接のメンバーの中で1人しか通過しないのもざらなので、グループの中で一番仕事ができる人だというのを企業の方にアピールするのが重要でした。具体的には、やはりファシリテーター(司会)が一番評価されやすいのでできるだけファシリになるようにしていました。
Tさん:ファシリに慣れるためには、やはり場数を踏むのが一番だと思います。ただ、コツとしてはお題が発表されてからディスカッションが始まるまでの間で自分の中で議論をどのように進めるかの方向性をしっかりと持っておくことがポイントです。その時にしっかりと方向性を定めることができ、前提や方向性を最初に提案して周りに同意を得ることができれば、落ち着いて筋書き通り進められるので、かなり楽になります。
もちろん、そのためには自分一人でもGDのお題に対してある程度の結論を導き出せる力が必要になるので、自分ひとりでGDのお題を解く練習もしていました。
――――確かに、自分ひとりでGDのお題を解くことができる能力があればそれなりに評価をしてもらいやすくはなりますよね。
時事ニュースは大きな武器
――――Tさんは弊社のGD練習会でもかなりの回数メンターとして参加していただいたと思いますが、その中でも特に優れていると思った就活生、ここを改善すればもっと良くなるのに、と思った就活生の特徴を教えてください!
Tさん:まず、ブレインストーミングの段階で問題を抽象化できる能力がある就活生は思考力の高さが分かり優秀だなと感じますね。逆に、残念だなと感じる就活生は「自分の意見が絶対!」という雰囲気を出してしまう就活生です。自分の意見に満足してしまうと視座が低いと思われてしまいます。
Tさん:また、全体的に就活生はみんな時事ニュースに疎いと感じますね。GDでは専門的なお題が出される事もあるので、そのようなときには浅い知識しか持っていないとかなり不利になります。特にコンサル業界などでは日ごろから時事ニュースやビジネスモデルについてのビジネス的な知識を身に着けているとかなり好印象になります。せめてその業界におけるトレンド的な情報はしっかり押さえておかないとお話にはなりませんね。
――――確かにそうですね。そこでしっかりビジネスの知識を身に着けておくのは、社会人になってからも必ず生きてくるものですよね。
オンライン就活では思わぬ不運も
――――オンライン就活で感じたメリットやデメリットはありますか?
Tさん:僕は22卒なので、3年生の春からコロナ禍でした。なので、就活はコロナになってすぐくらいに始まりました。対面での面接は2回か3回しか受けていません。オンラインで感じたメリットとしては、これは僕だけかもしれませんが、オンラインの方が緊張しにくかったという点ですね。あとは、単純に移動に時間を割かなくて済むので、準備に時間を使うことができてよかったです。
Tさん:デメリットとしては、相手の空気感がどうしても画面越しだと掴みにくいという点ですね。あとは、企業側のネットのトラブルで面接がストップしてしまうこともありました。グループディスカッションなどでは、発言がかぶってしまうことなどもあったので、そこも気を遣いましたね。
――――企業側のネットトラブルはもう不運だったと思うしかないですね…。ありがとうございます。
内定はゴールではなく第一歩
――――ここまでたくさんの質問に答えていただきありがとうございました。最後に、就活生に向けてメッセージをお願いします。
Tさん:はい。まず、就活において内定がゴールであると決めないでください。内定はゴールではなく第一ステップです。内定をもらったその先で、どんなことをしたいのかを考えることが大切です。目標設定として、「内定をもらうこと」を就活の目標にしてしまうと、必ずどこかで行き詰まってしまいます。
Tさん:内定が出る出ないは企業側の都合も少なからず関係するので、自分の努力だけではどうしようもない部分があることも確かです。なので、就職活動の間は、自分のしてきたことや自分がやりたいことを考えてそこから逆算して目標を立てて、後悔のないように就活をしていけば、精神的にもキャリア的にも、人間的に成熟したいい期間が送れると思います。がんばってください。
――――素敵なメッセージ、ありがとうございます。今日は本当にありがとうございました!
Tさん:ありがとうございました。
今回のおさらい
いかがでしたでしょうか。今回のインタビューの内容を振り返ってみましょう。
- 学生時代は「自分に向いていること」を探す期間!
- GDの問題をまずは自分自身で解ける力をつけよう!
- 内定をゴールにしない!自分が何をやりたいのかしっかり考える
第3回、非常に具体的な就活対策のアドバイスも聞けた素敵なインタビューでした。
特にコンサル業界志望者の方には就活にそのまま役立つ情報が盛りだくさんだったのではないでしょうか?
私個人としては、「内定が出る出ないは自分だけではどうしようもない問題」だとおっしゃられたTさんに少し救われた気がしました。
行き詰まったときも、「自分の目指すゴールは内定ではなく自分のやりたいことをやることだ!」と言い聞かせて就職活動を頑張っていきたいですね。
今後もこの記事では、様々な先輩方からのインタビューを掲載していきます。
次回はどんなお話が聞けるのでしょうか?楽しみですね。
次のインタビューもお楽しみに!!