【グループディスカッションのコツ】役割・テーマ別に解説

「GDでどうすれば評価されるの?」
「GDで押さえてくべきコツってあるの?」

本記事はそんなお悩みをお持ちの就活生に向けて書かれています。

はじめまして。
オンラインGD練習会運営事務局の菊地と申します。

就活の選考方式の1つ、グループディスカッション、通称GD。

3人~5人程度で30分~1時間程度ディスカッションを行うという選考方式です。

抽象的なテーマについて初めて出会う人とディスカッションをしなければいけないため、高度なコミュニケーション能力、論理的思考能力が求められます。

そのため、苦手に感じる人も多いのではないでしょうか?

しかし、しっかりとコツやポイントを知ることで、面接官から評価のされるグループディスカッションができるようになります。

是非本記事を読んで、グループディスカッションのコツやポイントを勉強してみてください。

それでは、参ります。

 

1.グループディスカッションの評価基準

評価基準

正しい対策をするには、「グループディスカッションの評価は何で決まっているのか」を知らなければなりません。

グループディスカッションの評価基準は下記になります。

  1.  論理的思考能力
  2.  仮説思考能力
  3.  問題解決力
  4. 発想力
  5. コミュニケーション能力
  6. 協調性
  7. リーダーシップ

 

それぞれについて見ていきましょう。

1.論理的思考能力

グループディスカッションでは論理的思考能力が見られます。

入社後に、問題解決の際に原因特定や解決策の立案をする際に必要になってくるからです。

コンサルティング会社や外資系企業などは論理的思考能力が強く求められます。

グループディスカッションで見られる、論理的思考能力は自分の意見を筋道立てて話す力です。

言っていることがよくわからない人、話すと冗長でまとまりがない人、根拠なく話している人は評価基準が低くなるので注意です。

論理的思考能力がないとみられがちな人は、「PREP法」を使うことをお勧めします。

PREP法とは、結論を示し(Point)、理由を述べ(Reason)、具体例で相手を納得に導き(Example)、再度結論を導く(Point)という方法です。

2.仮説思考能力

仮説思考能力とは、「おそらくこうなる」と先を見通していく能力です。

グループディスカッションでは、仮説思考能力が見られます。

入社後に、仮説を持って業務を進め、スピーディーに意思決定をする能力が求められるからです。

グループディスカッションで見られる仮説思考能力は、与えられた情報の中からボトルネックを分析して、解決策を提示できているかというところです。

3.問題解決能力

問題解決力とは、何が問題化を見極めて、解決していく能力のことです。

グループディスカッションでは問題解決力が見られます。

入社後に、業務を進めていく上で、問題点を見極め、改善していくといったことが求められるからです。

グループディスカッション中に何が問題化を見極めず、的外れなことをいうのはマイナス評価につながるので要注意です。

4.発想力

グループディスカッションで求められる発想力とは、新しい視点を持ったアイデアを提示できるかというところで見られます。

特に、ベンチャー企業や広告業界などで重視されます。

一方で、新しいアイデアを提示するタイミングには注意です。

議論が収束に向かっているのに、新しいアイデアを出してしまうと、場の混乱を生み出してしまいます。

5.コミュニケーション能力

グループディスカッションで求められるコミュニケーション能力は、他人の意見を聴き、自分の意見をしっかりと伝える力です。

自分の意見が相手に伝わっていなければ、相手に納得してもらうことが難しいでしょう。

しっかりと相手に伝わるように説明することが重要です。

6.協調性

グループディスカッションでは、協調性が強く見られます。

日系大手企業などでこの傾向が強いといえるでしょう。

入社後に、協調性が仕事を進めるうえで重要になってくるからです。

多くの仕事は複数の関係者で成り立っていることが多く、ビジネスシーンでは協調性が求められます。

グループディスカッション中に、人にかぶせて発言する、人の意見を無視をする等はNGといえるでしょう。

7.リーダーシップ

グループディスカッションではリーダーシップが見られます。

入社後に、人を巻き込んでプロジェクトを進める能力が重要になってくるからです。

グループディスカッションで見られるリーダーシップとは、全員の意見をまとめ上げ、議論を引っ張っていけてるかということです。

議論を積極的に進める姿勢をアピールすることはプラスポイントに繋がるといえるでしょう。

 

2.【役割別】グループディスカッションのコツ

グループディスカッションには書記、司会、タイムキーパー等役割があります。

グループディスカッションの役割は下記になります。

  1.  書記
  2.  タイムキーパー
  3.  司会
  4. 監視役

それぞれの役割別にコツを見ていきましょう。

1.書記

書記とは、参加者の発言を記録していく役割です。

ホワイトボードや紙に全員の意見を記録し、共有します。

書記で評価されるコツは下記になります。

  1.  議論の要点を整理してまとめるようにする
  2.  発言者の意図を明確に理解してまとめる
  3.  内容が理解できていないときに適宜、質問する

1.議論の要点を整理してまとめるようにする

書記は、ただ記録するだけでなく、発言の要点をまとめて記録することが求められます。

要点をまとめることで、「何が決まったか」が明確になり、議論の進捗を全員に共有できます。

発言の前提・論点・仮説・情報を整理するようにしましょう。

ロジックツリー等を使いながら、綺麗にまとめると良いでしょう。

2.発言者の意図を明確に理解してまとめる

書記が意見を記録する際に、発言者がどういった前提・文脈でその発言をしたのかを注意するようにしましょう。

3.内容が理解できていないときに適宜、質問する

内容が理解できない時は曖昧なまま議事録に記入するのではなく、適宜質問をして疑問点を明確にしましょう。

議論全体の理解を深めることにつながることもあります。

以下の記事で、書記の役割について解説しているので読んでみてください。

グループディスカッション(GD)の役割について~役割ごとの評価基準~

2.タイムキーパー

グループディスカッションは時間制約のある中でコンセンサスを生み出さなければなりません。

そのため通常、「定義づけ〇〇分、アイデアのブレーンストーミング〇〇分、アイデアの整理・選定〇〇分、打ち手のブラッシュアップ〇〇分、プレゼン準備〇〇分」のように時間配分します。

この時間配分の管理をするのがタイムキーパーの役割です。

タイムキーパーのコツは下記になります。

  1.  時間内に議論を進めるようにしっかりと管理する
  2.  議論の展開に応じて臨機応変に時間配分を変えるようにする

それぞれについて見ていきましょう。

1.時間内に議論を進めるようにしっかりと管理する

「議論に熱中するあまり時間管理を忘れてしまった」

このような人が稀にいます。

しかし、自分の役割を忘れてしまうと、面接官からの評価が下がってしまいます。

自分の役割である時間管理を怠らないように注意しましょう。

2.議論の展開に応じて臨機応変に時間配分を変えるようにする

グループディスカッションでは時間内に意見がまとまらないことが多くあります。

「時間配分をしたものの、ずれて修正できなかった、、、」

「制限時間よりも早く終わったため、だらだらと過ごしてしまった」

こんなことがあっては、マイナス評価に繋がってしまいます。。

議論の展開に応じて時間配分を臨機応変に修正していくのもタイムキーパーの役割です。

議論の進捗を見て不要な時間を削る、時間が余ったので結論を検証しより良いアウトプットにする、こんなことが必要です。

 

以下の記事で、タイムキーパーの役割について解説しているので読んでみてください。

グループディスカッション(GD)の役割について~役割ごとの評価基準~

3.司会

司会とは議論を進めていく役割です。

司会をする上でのコツは下記になります。

 

  1.  参加者に問いかけを行い、意見を引き出していく
  2.  発言しない参加者に対して発言を促す
  3.  時間内に全員の意見をまとめる

それぞれについて見ていきましょう。

1.参加者に問いかけを行い、意見を引き出していく

議論を進行させるうえで、全員の意見を引き出していくことが重要になってきます。

参加者が相互理解を深めながら活発な意見交換を行えるように、司会が参加者に問いかける能力が重要になってきます。

2.発言しない参加者に対し発言を促す

司会は発言していない参加者に発言を促していく能力が求められます。

発言が少ない参加者は、「議論にてついていけていない」、「話すのが苦手」等が考えられます。

そういった参加者に質問を投げかけることで、議論への参加を促すようにしましょう。

3.時間内に全員の意見をまとめる

グループディスカッションの目的は、参加者の最終的な合意形成です。

結論が出せないまま時間だけが過ぎていかないように注意しましょう。

 

以下の記事で、司会の役割について解説しているので読んでみてください。

グループディスカッション(GD)の役割について~役割ごとの評価基準~

4.監視役

監視役は議論の進捗管理の役割を持っています。

監視役をする上でのコツは以下になります。

  1.  議論の論点がずれていないかコントロールする
  2.  議論の論点がずれた際、必要な話を促す

それぞれについて見ていきましょう。

1.議論の論点がずれていないかコントロールする

今話し合っている論点が、当初設定した論点と合っているか常に確認する必要があります。

時間制約のあるグループディスカッションでは、論点がずれた議論をすることで最終的な合意形成に至らない可能性が出てくるからです。

2.議論の論点がずれた際、必要な話を促す

今話し合っている議論が、ズレてきていると感じた場合は、妥協点を探ったり、第3の案を出すようにしましょう。

 

以下の記事で、監視役の役割について解説しているので読んでみてください。

グループディスカッション(GD)の役割について~役割ごとの評価基準~

 

3.【テーマ別】グループディスカッションのコツ

グループディスカッションのテーマは大きく分けて、以下の5つに分類できます。

  1.  課題解決型
  2.  企画立案型
  3.  自由討論型
  4. 選択型
  5. フェルミ推定型・ケース型

それぞれについて以下の記事でも解説しているので、読んでみてください。

【グループディスカッションの出題テーマ49選】議論の進め方や対策法

それぞれについて見ていきましょう。

課題解決型

課題解決型とは、与えられたテーマに対し解決策を提示することを目的としたグループディスカッションです。

課題解決型グループディスカッションは、企業の経営戦略・マーケティング戦略などビジネス寄りのテーマが出題されることが多いです。

例えば、下記のようなテーマが出題されます。

「東京のビジネスホテルの売り上げをあげるにはどうすればいいか」

「日本でキャッシュレス経済を普及させるには」

課題解決型グループディスカッションの進め方のコツは下記になります。

  1. 原因をしっかり絞り込むようにする
  2.  ボトルネックを特定するようにする
  3.  対策案をしっかり考える

例えば、「3年間で恵比寿駅前にあるスターバックスの月間売上を1.2倍にする」というテーマを例に考えてみましょう。

売上は「客数×客単価」ですから、月間売上を上げるには、客数を増やすか客単価を上げるといったことが考えられます(原因を絞り込む)。

さらに分析をすることで、下記がわかりました(ボトルネックの特定)。

  1. 休日朝と夜、新規顧客の数が少ないのではないか?
  2. 平日14時〜17時にリピートで来る主婦たちの客単価が低いのではないか?

ここから下記施策をとればよさそうです。

  1. 休日の開店時間〜11時、19時〜閉店時間限定のクーポンを店頭の看板でお知らせしましょう
  2. 平日14時〜17時に店内で食べ物の試食を配り、次回の来店の際に注文してもらうことを狙いましょう

下記記事にて詳細を解説しているので、もっと詳しく知りたい方は是非読んでみてください。

【就活】コンサルGD頻出テーマ「売上を○倍にするには?」の攻略法 【就活】コンサルGD頻出テーマ「売上を○倍にするには?」の攻略法

 

企画立案型

企画を立案することを目的としたグループディスカッションです。

新規事業開発・新規企画などのテーマが与えられることが多いです。

例えば、下記のようなテーマが出題されます。

「2020年に向けてサイバーエージェントが取り組むべき新規事業を立案しなさい」

「JTBとキヤノンのコラボレーション企画の提案しなさい」

新規企画立案型のコツはWILL・CAN・MUSTをはっきりさせることです。

目指すべきゴールを決め(WILL)、自分たちができるのか・得意なのかを見極め(CAN)、顧客から求められているのか(MUST)について明確にするようにしましょう。

以下の記事で新規企画立案型グループディスカッションについて解説しているので、読んでみてください。

【グループディスカッションの出題テーマ49選】議論の進め方や対策法

 

自由討論型

賛成/反対の立場、自分に明確な役割を与えられたうえで議論するグループディスカッションです。

合理的に考えてどちらでも主張し得ることについて議論させられます。

例えば、下記のようなテーマが出題されます。

「日本はカジノを導入すべきか」

「年功序列と実力主義どちらがいいか」

「永久に答えが出ない」テーマについて議論をさせられるので、全員の合意をとるのに苦戦する場合が多いです。

自由討論型の進め方のコツは下記になります。

  1. 前提を絞り込み、判断基準を作るようにする
  2. 積極的な姿勢を見せる

特に前提をしっかりと絞ることが重要です。

前提条件をしっかり絞れば、判断基準をつくることができ、後はメリット・デメリットを考えるだけの議論に持ち込むことができます。

 

以下の記事で自由討論型グループディスカッションについて解説しているので、読んでみてください。

【グループディスカッションの出題テーマ49選】議論の進め方や対策法

 

選択型

複数の選択肢の中から当事者が選ぶべき選択を決定するグループディスカッションです。

下記のようなテーマが出題されます。

「3都市で災害が起きた場合、どの都市のインフラから復旧するか」

「6人の候補の中から、自分が思う仕事ができる人を選ぶ」

選択型グループディスカッションのコツは下記になります。

  1.  選択肢の前提条件をしっかり確認する
  2.  緻密な理由付けを心掛ける

選択型グループディスカッションでは、前提条件について洗い出すことが重要になります。

前提条件をしっかり確認することで、判断基準が作ることができます。

判断基準のもとで、どの選択肢がより良いかの議論に落とし込むことを意識しましょう。

以下の記事で選択型グループディスカッションについてさらに解説しているので、読んでみてください。

【グループディスカッションの出題テーマ49選】議論の進め方や対策法

 

4.終わりに

以上、グループディスカッションのコツを役割・テーマ別に解説してきました。

この記事を読み、グループディスカッションのコツ・ポイントを理解することで、皆さんの苦手意識が少しでも解消できれば幸いです。

 

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