グループディスカッションが初めての就活生向け!知らないといけないGDの本質と対策法

グループディスカッションが初めての就活生向け!知らないといけないGDの本質と対策法

グループディスカッションを初めて受ける就活生は、何を対策すればいいのか分からずに不安かもしれませんね。最近、グループディスカッションを実施する企業が増えています。

マイナビの調査によると、約70%の学生がグループディスカッションを就活中に経験したといいます。(マイナビが公開している参考記事

この記事は、高倍率の企業から内定をもらいたいけれど、グループディスカッションについてはまだあまり情報収集・対策をしていないという就活生に向けたものです。

まずはこの記事を読むことから、グループディスカッションの対策を始めてみてください。

 

グループディスカッションって何?

グループディスカッションって何?

そもそも、グループディスカッションが初めてという就活生の中には、「グループディスカッション」が何か分からない就活生もいるかもしれませんね。

グループディスカッションとは、複数(4人〜7人が多いです)の就活生がグループになり、受けている企業の経営課題や時事問題の解決策を提案したり、新事業の企画を行なったりするものです。
各グループの話し合いを企業の選考官が聞き、就活生の評価を行います。

グループディスカッションが実施される理由

なぜグループディスカッションが就活の選考過程で行われるのかを把握しておくと、突破できる確率が上がります。志望している企業の意図がつかめているとつかめていないのとでは、企業がグループディスカッションを行う意図・理由をつかめている方が良いのは当然ですね。

企業がグループディスカッションを実施する理由は、ESや面接だけでは見ることができないコミュニケーション能力・協調性などを見極めることができること、また一度に多くの学生を選考できることなどが挙げられます。

企業の本音は、「自社に合わない学生を選んでしまい数年で辞められてしまうことは避けたい」「採用コストはできるだけ抑えたい」です。
企業の本音を把握しておくことで、志望する企業に正しく自分をアピールすることができます。

 

グループディスカッションの本質的な意味

「グループディスカッションって、ただの就活対策テクニックでしょ?」と思われる就活生もいるかもしれませんね。もちろん、テクニックは重要です。テクニックを知っている就活生と知らない就活生では、知っている方が有利です。

ただ、超高倍率企業のグループディスカッションを突破するためには、本質をしっかりと理解しておく必要があります。選考官は数多くの就活生を見てきているため、小手先のテクニックだけでは限界があります。

それでは、グループディスカッションの本質的な意味とは何でしょうか。

 

結論、グループディスカッションはビジネスの世界における会議・話し合いと本質的には同じです。
就活を終え、実際に企業で働くと数多くの会議、また話し合いがあります。そのなかでプロジェクトの進め方について意見交換をしたり、役割分担の決定を行います。

会議の中で必要となる能力こそ、グループディスカッションで見られるコミュニケーション能力や協調性、リーダーシップ、発想力、論理的思考力なのです。
会議でなくとも、会社で働く上で、グループディスカッションのように複数人で話し合うことは頻繁にあります。

グループディスカッション=会議と捉えることで、ビジネスの世界で生きている選考官に「この学生は入社してから良い仕事をしてくれそうだ」という強い印象を残すことができます。まずはこの本質をおさえた上で、これから紹介する具体的なグループディスカッションのポイントを確認してみてください。

グループディスカッションの進め方

グループディスカッションの進め方

それでは、初めてグループディスカッションを受ける方向けに、具体的にグループディスカッションの進め方について解説していきます。企業にもよりますが、グループディスカッションの実施時間は20分〜45分程度が多いです。グループディスカッションの全体的な進め方は以下のようになります。

自己紹介(3分)

時間配分の決定(1分)

意見を出し合う(15分)

意見を整理し、結論を出す(10分)

選考官に発表(1分)

カッコ内の時間は制限時間が30分である場合のものです。それぞれの時間は課題などにより変わるはずなので、参考程度に考えてください。

グループディスカッションにおける役割を紹介

グループディスカッションはチームで協力して行うものであるため、役割分担を行う必要があります。役割は大きく分けて、リーダー、書記、タイムキーパー(時間を測る役割)などがあります。初めての方に向けて、それぞれの役割について簡単に解説しておきます。

司会

グループで話し合う上で、司会は必要となります。司会の役割はメンバーから意見を引き出すことや全員が納得できる結論を形成することなどです。ときには、遠慮して意見をうまく言うことができないでいるメンバーもいます。そんな人に「○○さんはどう思いますか?」のように意見を引き出してあげるのは重要な役割です。

また、複数人で話している以上、全員が最初から同じ考えを持っていることはまずあり得ません。様々な異なる意見が出て、結論に導けずに時間オーバーというのもよくある話です。時間も限られている中で、全員が合意できる結論をリーダーシップを発揮して導くのが司会の仕事です。

書記

何のメモも取らず議論をするのは、ディスカッションとしてかなり質の低いディスカッションになってしまいます。
そのため、ディスカッションをする上では書記は司会以上に必要な役割です。

コロナ禍以降、基本的にグループディスカッション選考はオンラインで行われることがほとんどです。
そして大半のWEB会議ツールでは、画面共有をすることが可能です。
それを利用して、WordやGoogleドキュメントの画面を共有して、今までの議論の流れを整理します。

書記の役割は、一言で言うと、簡潔に素早く議論の内容を文字起こしすることです。

回りくどい文章・難しすぎる漢字や用語を使って知的さを無理にアピールすることや、
タイピングをするのが遅く、大事なポイントを書けないのは書記としては失格です。

一点、書記には注意すべきことがあります。
それは、議事録を取るのに集中しすぎて意見を述べることができないと、選考官の印象に残らない可能性があることです。
議事録は簡潔にすばやく取り、しっかりと意見を言いましょう。

おすすめは、書記だからこそ出せるような、議論を俯瞰して見たときに足りていない部分の指摘や、まとめるような発言を積極的に出していくことです。

▼書記の役割についての詳しい解説はこちら▼

グループディスカッション対策_書記非公開: グループディスカッションの書記のたった2つの役割とは

タイムキーパー

グループディスカッションには制限時間があり、時間配分を行う必要があると先述しました。

そのため、当然、時間を測る必要があります。

スマホのタイマー機能等を活用しながら、決めておいた時間配分の時間になったら「今○○分です。最後に結論に移りましょう」のように声掛けをすることがタイムキーパーの役割です。

これは大した労力ではありませんが、議論が盛り上がるあまり、遠慮してあらかじめ決めておいた時間が過ぎていることを言えない人も結構います。
そこは、遠慮せずに声を上げ、タイムキーパーとしての役割を果たしましょう。

その他

人数が多いグループの場合、当然、上記の役割に属さないメンバーも出てきます。

そのメンバーは役割を引き受けてくれたメンバーに感謝しながら、議論を行いましょう。
何かの役割を引き受けることができなかったからといって、それだけで落とされてしまうことはまずありません。
しっかりと議論を行いアピールすれば問題ありません。

アイデアマンとしてしっかりと建設的に議論に参加することができれば大丈夫です。
なんだかんだ言ってもある程度の発言量がなければグループディスカッションは評価されません。

上記、初めての方に向けて、グループディスカッションにおける役割を紹介しました。
役割に関して、どの役割が正解ということはありません。

企業によって求める学生像は異なりますし、例えばリーダーシップを求めている企業では役割がリーダーでないと落とされるということもまずないです。もし、リーダーシップがあるかどうかが重要と考えられている企業のグループディスカッションを受ける場合は、リーダーの役割を担えなかったときは、適宜、議論を修正するなどしてリーダーシップをアピールしていけばいいのです。

結論としては、それぞれの役割が何かを知識としてインプットしたうえで、議論の中で本質的な勝負をしましょう。

 

グループディスカッションの中で意識するべき点

グループディスカッションの中で意識するべき点

初めての方に向けて、グループディスカッションで選考官にアピールするうえで、意識しておくべき点をいくつか紹介します。

話を聞く

同じグループのメンバーの話に耳を傾けましょう。自分だけが一方的に話をするのでは、協調性がないと判断されてしまいます。

ビジネスの世界で働く上で、クライアントや上司、同僚の話をしっかりと聞けないようでは、一流のビジネスパーソンではありませんよね。正しい意見を持っている自信があってもグッとこらえて、まずは他のメンバーの話を聞きましょう。その上で、自分の意見を挟んでいけばいいのです。

大きな声で話す

意見を述べるときは大きな声で話すように意識しましょう。
モゴモゴ話している人とハキハキと大きな声で話している人とでは、あなたはどちらの人と一緒に働きたい・時間を過ごしたいと思いますか?ほとんどの人はハキハキと大きな声で話す人と一緒に働きたいですよね。

実際、仕事ができる人は職種を問わずハキハキと話します(参考記事)。
ですので、まずは大きな声で話すことを意識しましょう。それだけで選考官に与える印象がかなり変わります。

気配りをする

先述した「話を聞く」とも共通する部分がありますが、周囲のメンバーに気を配りましょう。

なかなか意見を言うことができないでいるメンバーに話を振ったり、一人一人の意見を否定せずに尊重することで、選考官はコミュニケーション能力がある・人間力があると判断します。
簡単に言うと、人として魅力的なことをしましょうということですね。

グループディスカッションに向けて準備しておくと良いこと

グループディスカッションに向けて準備しておくと良いこと

ここまで読んでいただいた方は、「グループディスカッションについて大まかに理解はできたけれど、もっと他に準備しておくべきことはないの?」と思うかもしれません。

 

 

そんな方のために、グループディスカッションを受けるにあたって準備しておくと良いことを紹介します。
以下のことを行うと、他の就活生から抜きんでることができますよ。

時事問題に敏感になる

就活後は、学生ではなく社会人となります。
そのため、社会人としての教養・知識はおさえておいたほうが、選考官からは高評価となります。政治や社会、経済について日頃から興味を持っておくようにしましょう。

今はインターネットやアプリで無料で時事問題をチェックすることができますし、朝日新聞は就活生向けに通常価格の半額のプランを用意しています。

イメージのわきやすいように、グループディスカッションで具体的に時事問題の知識が必要となるケースを紹介しておきます。
よくある課題で「自社(受けている企業のことです)が成長するために必要な施策を考えなさい」というものがあります。

今回は、例として、受けている企業が海外にも展開するITメーカーだとしましょう。
この課題に取り組む上で、「AIや自動運転、IoT」や「国際情勢」「安倍政権の経済政策」について知識がないと、魅力的な議論・提案をすることは難しいですよね。そのため、時事問題をチェックしておく必要があるのです。

時事問題に敏感になることは習慣の問題ではあるため、ハードルが高く感じるかもしれませんが、今のうちに時事問題に敏感になっておくと入社後も仕事で成果を出せる確率が高まります。
何よりも自身のためになるので
就活を機に時事問題をチェックするようにしましょう。

 

▼時事問題をチェックするのにおすすめな無料ツール2つをこちらで紹介しています▼

グループディスカッションの基礎能力を上げる2つのツールとは? グループディスカッションの基礎能力を上げる2つのツール

 

▼上記でよくあるグループディスカッションの課題を紹介しましたが、他にも頻出する課題をこちらで紹介しています▼

1度は見たことがある!グループディスカションのテーマ・お題とその対策法

志望する業界の知識をインプットしておく

これはグループディスカッションの対策だけの話ではないかもしれませんが、志望する企業の業界については知っておきましょう。

グループディスカッションにおいても、課題がその企業の業界について知識がないと良い議論ができないときも多いです。
志望している時点でその業界にある程度の関心を持っているでしょうが、他の学生と差別化を図るために本なども使って知識をインプットしましょう。

実践練習をする

何ごともインプットとアウトプットを繰り返すと良いとよく言いますよね。

これはグループディスカッションも同様です。
アウトプット、つまり実践練習をすると本番でグループディスカッションを突破できる確率がグッと上がります。
友人などと一緒にグループディスカッションを本番形式で行い、フィードバックをもらいましょう。

当たり前ですが、企業での本番のグループディスカッションはアウトプットが全てです。
アウトプットしか選考官の目には映りませんので、いくら高度な知識やテクニックをインプットをしたところで実践できなければ意味がありません。
ESや面接の対策もあって時間を作ることが難しいかもしれませんが、何とか実践する機会を作り、本番でグループディスカッションを突破できるようにしましょう。

もし実践練習をする機会がないという就活生は、私たちオンラインGD練習会を利用してみてください。

名前の通り、グループディスカッションの練習会をオンラインで月2回程度開催しています。
グループディスカッションを本番形式で2時間ほどみっちりと実践練習ができ、また超高倍率企業の内定者からフィードバックをもらえます。

より本番に近い形でGDの実践経験が積めます。ぜひご参加ください。

 

まとめ

グループディスカッションが初めてという方に向けて、グループディスカッションの本質や実施される理由、対策法などを紹介してきました。

最後にこれまで書いてきた内容をまとめます。

グループディスカッションが初めてで不安という就活生はどうすればいいか?それは、インプット→アウトプット→フィードバックをひたすら繰り返すべき、ということに尽きます。この流れをそれぞれ他の就活生よりも高い質で行えば、就活で勝てるということです。

この練習の場として、私たちRecruitHubではオンラインGD練習会を定期的に開催しています。

ぜひ、インプット→アウトプット→フィードバックすべてがそろったオンラインGD 練習会にご参加ください!

 

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多くの就活生が苦手意識を感じているグループディスカッション。

しかし、避けて通ることができないのも事実です。

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