カイ
東京GD練習会のメンター・カイ(@tokyo-gd_ex)です。
この記事では就活生に大人気の総合商社「伊藤忠商事」について、私が去年参加した会社説明会での内容をもとに紹介したいと思います。
まず、選考の流れについては下記の通りです。
私は合同企業説明会に参加しましたが、BtoB企業なのにも関わらずどの総合商社のブースもいずれの回においても満員だった。ようやくブースに入って(立ち見の人も多い中)前の方で座ってお話を伺うことができた。
話していた内容としては3点あり、
- ビジネスモデル
- 会社の理念、概要
- 人材戦略
以上を紹介する内容でした!
この順番に沿って、私なりの伊藤忠商事の魅力を紹介していこうと思います!
ビジネスモデル
まず始めに、伊藤忠の企業ホームページ(参考)からの引用だが、会社概要を見てみよう。
伊藤忠商事株式会社は、1858年初代伊藤忠兵衛が麻布の行商で創業したことにはじまり、一世紀半にわたり成長を続けてまいりました。
現在は世界63ヶ国に約110の拠点を持つ大手総合商社として、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において国内、輸出入及び三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開しております。
注目して欲しいのは、最後の文である。『〜取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開しております。』と書かれている。おそらく違和感を覚えるのではないか。普通、商社と言われれば、物と物を交換する(=いわゆる「トレーディング」)際の仲介会社といったようなイメージを持たれがちだからである。私も就活を始めて商社の説明をいくつか聞いた後にようやく理解できた。理解として間違ってはいないが、満点ではない。
正しい商社のビジネスモデルはこうだ。
会社概要にも記載されている通り、
トレーディング+事業投資/経営
である。
トレーディングの方が馴染み深く聞こえるが、新聞の記事になるネタはだいたい事業投資の方である。例えば、11月5日付の日本経済新聞電子版での記事では『伊藤忠、「プリン」に出資 スマホ個人間送金』という見出しで事業投資の記事が書かれている。
会社の理念、概要
次に伊藤忠の持つ理念についてであるが、新聞の全面広告で見たことがある人もいるだろう。
『三方よし』という考え方を全社で徹底しているという。
これは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」を意味する。商売によって売り手だけが得をするのではなく、買い手にも良い思いをさせる。それだけにとどまらず、その取引に係る当事者以外の人々、世間の人々、にも良い思いをさせたい。そういう意味が込められているとのことだ。伊藤忠による「豊かさを担う責任」を表している言葉である。
さて、伊藤忠はどのようなところに強みがあるのか。会社の概要についてみていく。
まず、総合商社の取り扱う物としては大きく2つに大別される。「資源」か「非資源」である。資源は、石炭や石油のエネルギー関連、プラチナ・金銀などである。非資源は、衣料品、コンビニ、食料品などが含まれる。よく五大総合商社として、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅がニュースになるが、そのほとんどは資源分野に力を入れている。しかし、伊藤忠は会社設立当初から繊維を扱ってきたことから、現在に至っても非資源分野の方が資源分野よりも大きいことが特徴である。
非資源分野の中でもとりわけ生活消費関連分野で競争優位を持っており、人事の方に言わせれば非資源分野では「業界内で最も利益を稼ぎ出している」とのことだ。
ちなみに、伊藤忠で働いている社員の数は4279人(2017年度)である。イメージがつかないと思われるが、この数字はなんと5大商社の中で最小の人員だそうだ。なお、純利益は毎年資源価格などの変動で影響はあるものの、5つの商社とも2000億円〜6000億円の範囲内に収まっている。つまり、単純に考えれば一人当たりの稼ぎ出している純利益額が他の4社に比べて大きいということだ。
人材戦略
少数精鋭で純利益を維持・向上させるためには人材の育成に力を入れていくことが必然的に重要となる。
まず新卒学生の採用戦略として、
海外で事業展開をでき、社会に影響を与えられる人材
を必要としている、とのことだ。
そして、これはニュースにも取り上げられていたため知っている方も多いと思うが、伊藤忠では朝型勤務制度という就業システムを採用している。社員の健康を意識しての導入である。
普通は9時から17時までが元々の勤務時間だったが、9時よりも前に早く会社に出社して仕事を始めると、9時までの時間で残業代がつくという。人事の方はこの制度をよく利用していると言い、「朝早くは本当に人が少なくて静かだし、仕事のメールも来ないから集中して自分のやらなきゃいけないことに取り組める。」と話していた。また、伊藤忠はファミリーマートも手がけているが、そのコンビニ商品が朝の社員食堂にずらりと並んでいて、食べ放題とのことだ。
残業代も出るし、ご飯もたくさん食べられる。人事の方は、「社員の給料袋も胃袋も掴んだ最高のシステム」だと評していた。
まとめ
いかがだったであろうか。
なお、伊藤忠は2015年度決算で業界1位に立っており、今後もますますの成長が見込まれる。就活市場においてもその人気が衰えることは、まずないだろう。
もしどうしても伊藤忠に入りたい!という就活生がいたら、「なぜ伊藤忠で働きたいのか」という点を深掘りしていくと良い。(どの会社に入る場合でも同じだが。)
その際、商社は上記でも説明した通りかなりやることが幅広いので、商社勤務の人たちに自分の働きたい理由をぶつけてみて、修正点やツッコミをたくさんもらってよりよくしていくと面接でも自信を持って答えられるのではないか。
ここから本選考までまだまだ時間があるので、ぜひ頑張って欲しい。
カイ
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