皆さん、就活の準備は順調でしょうか?
もうそろそろ就活サイトでもプレエントリーの案内が出始める頃ですね。
前回の記事でも面接の対策について、これまでの先輩方のインタビューから様々なコツやテクニックをまとめて記事にさせていただきました。
今回も引き続き面接対策記事です!コンサル内定者である私が、面接やESでよく聞かれる典型質問について、どのように対策するのが良いかまとめていきたいと思います!
志望動機やガクチカなど、絶対に知っておいて損ではないコツをたくさん紹介していきますので、本選考前のブラッシュアップにぜひ活用してください!
目次
自己紹介
面接の冒頭に自己紹介をお願いされる場合があります。
ここでは特に指定されていなければ長々と話す必要はありませんが、ここでも少しだけコツがあります。
話す内容
話す内容としては、特に何も指定がなければ
①名前
②大学名、学部、学年
③ガクチカを軽く(本当に軽く)
④今日の意気込み
で話すくらいがちょうどいいです。
例
面接官「自己紹介をお願いします。」
就活生「はい。○○と申します。早稲田大学政治経済学部の3年生です。大学ではサークルの会長として新入生の獲得に努めました。本日は志望度が高い企業でありかなり緊張していますが、よろしくお願いいたします。」
みたいな感じ。
もちろん人によって面接の戦い方はそれぞれ異なると思うので参考程度で構いませんが、私が個人的に重視していたのは「今日の意気込み」です。緊張しているなら素直に緊張していると伝えておくと、それだけでかなり気が楽になります。
ガクチカ
まず、必ず聞かれるのが通称「ガクチカ」。
就活生になったらすぐに知ることになる就活ワードの代表格ですね。正しくは「学生時代に最も力を入れて取り組んだこと」です。
目的
まずなんでそんなことを聞いてくるの?というところですが、
要はこの質問を通してどのような人柄か、組織内でどのように動くタイプか、物事をしっかりやりぬく姿勢があるかどうか、企業の求める人材とマッチしているかというところなど、学生時代に頑張ったことを通じて会社で採用した後にどのような働きをしてくれるか、ちゃんと積極性があるかなどを見られていると考えられています。
ガクチカの基本テンプレート
ガクチカを書く上で、まず前提として押さえておくとよい書き方の流れがあります。
①結論(学生時代で何を一番頑張ったのか、端的に)
②活動などの背景
③活動での課題
④課題に対して自分が起こしたアクション
⑤結果どうなったか
⑥その経験から自分が学んだこと
⑦結論をもう一度
このテンプレに沿って書くのが最もわかりやすくガクチカを伝えることができます。
もちろん字数によって変動はしますが、基本的にはこの流れで書くとわかりやすくガクチカを説明できるでしょう。
この中でも、特に④課題に対して自分が起こしたアクション⑤結果どうなったか⑥その経験から学んだことの3点は重点的に書く必要があります。この点は行動や価値観、積極性など、その就活生の特性といえるところが大きく現れる部分だからです。
課題に対して自分が起こしたアクション
ここについては、「自分だからこそ提供できた価値」をしっかりと答えるとかなり印象が良いです。
これは実際に私が某日系大手企業の集団面接に参加したときの体験談ですが、5人就活生がいた中で2人がカフェバイトの経験を話しており、しかも2人が似たようなエピソードでした。面接官の方も「カフェバイトの経験をされている方は非常に多いので、『自分だからできたこと』をもっとアピールできた方が良いですね」とフィードバックされていました。
もちろんエピソードが強く、それだけでかなりのインパクトを与えられるようなガクチカを持っている人も一定数はいるでしょう。しかし、大半の人はそこまで珍しいエピソードではないはずです。
だからこそ、自分だからこそできた、という部分をしっかりと強調することが大事です。どこにどのように問題意識を持って、このような点に着目できたからこのようなことを実現できた、その実行に当たってどのような点に気を付けて、どんな働きかけをした、というアクションの部分でいかに自分らしさをアピールするのかが非常に大事です。
結果どうなったか
この部分は単純に結果どのようなことが起こったのかを書けばよいのですが、ここでのポイントはできるだけ具体的に成果を説明することです。
例えば、イベントの責任者を務めた場合、「多くのお客さんが来てくれました!」よりも「500人の集客に成功しました!」の方がわかりやすいですし、さらに「前年度に比べて100人も増えて500人のお客さんが来てくれました!」の方がいかに大きな成果かがわかりやすいですよね。
具体的な数字を提示して説明することで、よりインパクトを与えられますし、その活動に対して目標や結果を意識しながら取り組んでいたこともアピールできます。
そこから何を学んだか
そこからどのようなことを学んだのか、というところもしっかりと述べられるとポイントが高いです。
どのようなことを学んで、どのような点で自分が成長して、逆にどのようなところで反省したのかを言うことで、物事をやりっぱなしにするのではなく、学んで次に生かすことができることをしっかりとアピールしましょう。
志望動機
志望動機もガクチカにならんで必ず聞かれる質問です。
ここもしっかりと対策をしておく必要があります。
志望動機は「インターンシップ」と「本選考」で気を付けるべきポイントが大きく異なるので、それぞれ分けて説明していきます。
インターンの志望動機
まず、インターンシップに応募する志望動機です。これは本選考のような「その企業を志望するのはなぜか」という志望動機とは異なってきます。
インターンシップの志望動機は、
①その企業を志望する理由
②インターンシップでどのようなことを学びたいか
の2点を書くとよいです。(もちろんESの設問に別の指定がある場合はそちらに従ってください)
まず最初に、その企業を志望する理由を書きます。
と言っても、私自身の感覚としては、明確に「御社じゃなきゃダメなんです!」感をそこまで出す必要は必ずしもないと思っています。
もともとめちゃくちゃ憧れていて、絶対にここの社員の人に会いたい!この会社で働きたい!!と思っている場合は別ですが、インターンシップに応募する時点ではそこまでその企業に対する志望度が定まっていないことも多いはず。
特に就活のはじめの第一歩にあたるサマーインターンなどでは、インターンシップに参加することで志望業界を絞る人もいるくらいですから、夏時点では志望業界がわからない状態の人の方がむしろ大半かもしれません。
なので、ここに関しては「この業界のことを知りたいと思った!」「この企業が自分の興味分野に近いことをやっているから参加してみたいと思った!」といった、興味を持ったきっかけや、そのインターンシップに参加する目的を明確に書ければ十分だと思います。(私も大半のESはそれで通過していました)
例えば、銀行の場合は
「大学で経済を学んでいくなかで金融業界に興味を持ったため、実際の現場ではどのような仕事が行われていて、どのようなやりがいがあるのか、実際にワークを通じて、また社員の方の話を伺うことで業界に対する理解を深めたいと考え、このインターンシップに応募させていただきました。」
みたいな感じ。
業界理解を深めたい、という理由でも、「インターンシップの場合は」十分に通過するでしょう。
(体感として、そもそもサマーインターンなどはガクチカについて聞かれることが大半で、志望動機について深く掘られること自体がそこまで多くない気がします。)
本選考の志望動機
インターンシップの志望動機と、本選考の志望動機の在り方は当然変わってきます。
インターンシップはインターンシップなどと言いながら実質的に選考の一部なので、その企業にぜひともきてほしいポテンシャルを持っている学生を選ぶのが選考の目的ですが、
本選考は実際に入社してもらう就活生を選ぶのが目的です。
また、インターンシップは複数社同時に参加することが可能ですが、新卒採用で入社できるのは1社だけ。
方向性の合わない人材に内定を出して蹴られてしまったり、社風と異なる人材を採って早々に辞められてしまっては、企業側も大きな損失になるので、企業に合った人材を選ぶことが当然に本選考の目的になります。
そのため、志望動機が非常に具体的に聞かれることになるので、インターンシップの時とは別の、その企業ごとに合わせた準備が必要です。
志望動機を書く前に見るもの
志望動機を書くまえに、見ておくべきものがいくつかあります。
①企業のホームページ
必ずホームぺ―ジを見ましょう。
ホームページは企業の価値観の宝庫です。ありとあらゆる部分に会社としての理念や考え方が詰まっています。
志望動機はちゃんと企業研究をしていることをアピールできる場でもあるので、しっかりとその会社の理念などを踏まえたうえで志望動機を書くことが必須です。
②ワンキャリア、UnistyleなどのES掲載のあるサイト
当たり前ですが他人のESを丸パクリするのは絶対にダメです。
ですが過去の事例を見ながら、通過した先輩がES や面接でどのような点に言及していたのか知っておくことは自分のESや面接の土台を組み立てていく中で非常に有効だと思います。
例えば、「企業理念の○○に自分の体験を関連付けている志望動機が多いな」「入社後のビジョンについてしっかりと書いている人が多いな」などの気づきがあれば、理念と自分の経験のつながりを考えたり、入社後のビジョンに言及したりなど、様々な対策ができますよね。
志望動機を考える前に、ぜひ先輩たちのESを参考にしてみてください。
志望動機を書く時のポイント
①「業界の志望理由」「企業の志望理由」「職種の志望理由」を分けて考える
志望動機を考えていく上で、「なぜその業界を志望するのか」と「なぜその企業を志望するのか」、さらに「なぜその職種を志望するのか」という3つの理由はしっかりと分けて考えておく必要があります。
特に「業界」と「企業」をしっかり分けて考えておかないと、人事の方の伝家の宝刀、「それって他社でもできますよね?」で返り討ちに遭うことになります。
業界の志望理由と企業の志望理由を混同しないように気を付けましょう。
②志望動機は「客観」と「主観」の両面から
これも「それって他社でもできますよね」に対抗するための一つの作戦です。
志望動機の中でよくあるものとしては、「興味分野だから」「自分の○○という目標を達成できそうだから」「自己成長できそうだから」などのものがあると思います。
しかし、大半の場合、それに当てはまる企業が日本中探してその企業ただ1社しかない、という状況はなかなかありません。日本だけでも会社はごまんとあるので、「それって他社でもできるよね」につながってしまいます。
しかし、ここで「主観」を入れた志望動機を入れることで、突っ込まれにくくなります。
具体的には、「インターンで出会った社員さんが優しかった」「説明会を通じて感じた社風が非常に自分に合っていると感じた」「OB訪問で○○さんから聞いた話で非常に魅力的に感じた」など、実際に自分の肌で感じた経験を志望動機に組み込んでおくと、そこに関してはツッコまれにくくなります。
もちろんそのためには自分の経験をもとにしたエピソードが必要なので、志望度が高い企業に対しては説明会やインターンシップ、OB訪問などで多く接点を持っておくことが非常に大きく活きます。
志望動機を書く際は客観的な志望動機に加えて、主観的な志望動機も含めて書くようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は面接での頻出質問に対する対策法をかなり丁寧にまとめてみました。
典型的な質問にどう答えるか、というのはこの時期の就活生ならある程度固まっている人が多いと思いますが、
ここにあるポイントを付け加えて話すと、頻出質問に対する解答を一段階レベルアップさせることができるのではないかと思います。
是非参考にしてみてください!