OB訪問も3回目となりました。
実際に大手企業で働いている方のお話を聞ける機会は就活生にとってはかなり貴重。
ぜひこの記事を参考にして、就活のモチベや指針にしてください!
目次
今回インタビューさせていただくのは…?
今回インタビューさせていただく方を紹介します。
- 性別…男性
- 現在勤めている企業…外資系コンサル
- 出身大学…関東の理系大学、大学院
- 卒業年度…22卒
就職活動中について
――――本日はよろしくお願いいたします。
Sさん:よろしくお願いします。
――――本日は、前半で主に就職活動中のことを、後半で主に就職してからの現在のことを聞かせていただきたいと思っています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
Sさん:はい。よろしくお願いします。
勉強に追われた学生時代
――――では早速、就活について質問していきたいと思うのですが、その前に、就活を始めるまでの大学生活について聞かせてください。
Sさん:理系だったので、学校の授業がかなり忙しく、勉強がほとんどを占めていた感じです。テニスサークルにも入っていましたが、月に1、2回行く程度でした。アルバイトは、朝の時間帯を有効活用したくてスーパーのアルバイトに朝から入っていました。
――――なるほど。バランスはどのような感じでしたか?
Sさん:学業が7、サークルが2、アルバイトが1といった感じでしょうか。実験のあとのレポートにかなり追われていましたね…。
――――確かに理系は実験が大変そうな印象がありますね…。大学院に入ってからはどのような生活を送っていらっしゃいましたか?
Sさん:基本的には研究室で過ごすことがほとんどでした。ただ、コロナ禍に入って、大学に行く機会も減ってしまい、研究室のメンバーとZoomでミーティングするのがほとんどだったので、研究室のコミュニティ以外ではほとんど関わりがありませんでしたね。
周囲の学生に刺激を受けたインターン
――――そうだったんですね。では、就職活動に本腰をいれはじめたのはいつ頃だったんでしょうか?
Sさん:就活を意識し始めたのは、大学院に入ってすぐ、修士の1年の4月くらいからですね。5月くらいから夏のインターンに向けてエントリーを始め、夏、秋、冬のインターンそれぞれにESを書いて出して選考を受けてという感じでした。ベンチャーの本選考に応募し始める傍ら、現在の会社を受けることも年末くらいに決めて、2月の終わりごろに内定をいただきました。
――――なるほど、インターンには多く参加していたのですか?
Sさん:そうですね。ソフトバンク、日立、東芝、楽天、PwC等、多くの業界のインターンに参加しました。
――――特に印象のよかったインターンはありますか?
Sさん:PwCですね。参加していた周囲の学生のレベルが非常に高く、すごく刺激になりましたし、ここから大きくステップアップできたように感じています。
コンサル業界に決めた理由は?
――――コンサル業界はやはりレベルの高い学生が集まりますよね。多くの業界のインターンに参加されていたということですが、現在の業界に決めた理由は何でしたか?
Sさん:理由はいくつかあるのですが、まず外資系に決めた理由としては、英語がすごく好きなので、海外の人と話せたら楽しそうだなと思ったからです。
コンサルに決めた理由は、コンサルならばいろいろな業界を俯瞰的に見ることができるなと思ったからです。メーカーさんなどに就職した場合、その会社のプロダクトに関する知識を身に着けることはできても、転職してしまったら1からまた覚えなおしになってしまうじゃないですか。コンサルだと前職での知識もしっかり活きるので、いいなと思いました。僕は飽きっぽいので、ひとつのことを集中してやるよりも様々なことがしたいなとも思っていました。また、理系だったのでプログラミング等もしたいなと思っていたので、IT系に強いコンサルを目指していましたね。
――――様々な側面から自分にぴったりの業界に出会えたんですね。他に考えていた業界などはありましたか?
Sさん:業界でいうとシステム開発やSI、夏ごろはメーカーなども見てはいましたが、本選考はコンサルしか受けていませんでしたね。
―――――就活の軸などはありましたか?
Sさん:僕は向上心が高い人を受け入れてくれるような社風の所がいいなと思っていました。あとは風通しのいい会社がいいなという軸でも選んでいましたね。
とにかく「何度も」「アウトプット」!
――――就活をしていく中で、ES、Webテスト、面接、グループディスカッションなど、様々な選考を数多く経験してこられたのではないかと思います。それぞれの選考過程における自分なりの攻略法等があればぜひ教えてください。
Sさん:ESに関しては、とにかくコンサルは論理が重視されるので、結論ファーストで書くことを重視しました。
あとは何度も人に見てもらったほうがよいと思います。僕は大学の就活カウンセラーさんがいたので、たくさん添削に出しました。
たくさん書いていくうちに、自分の考え方やどんな企業に行きたいかが整理されましたし、書き方も分かるようになってきました。
Webテストは、SPIと玉手箱に関しては本を購入して対策したり、友達とどんな問題が出たかを共有していました。
体感的には玉手箱の方がSPIより少し多い感じでした。
面接に関しても、結論ファーストがとにかく大切です。
話す内容以外の所だと、あとは相手の様子をしっかりと見ることが重要ですね。分かってなさそうな時はフォローを入れたり、集団面接の時は人が話している時にうなずいたりする等しっかりとリアクションを取る事で印象がよくなると思います。逆質問の時にも笑顔など表情を豊かにすることも重視していました。コミュニケーションを取るという意識が大切だと思います。
特に僕はZoom での面接がほとんどだったので、オーバーリアクションするくらいの気持ちで面接を受けていましたね。
――――Zoom 面接は表情にも気を遣わなければならないのですね。気を付けておきます…!
書記をしながら頭を整理
――――グループディスカッションは何か自分なりのコツはありましたか?
Sさん:グループディスカッションは、僕はあまり得意ではなかったので、ディスカッションをしていて置いて行かれてしまうこともかなりあったんです。なので、率先して書記をするようにして、話の内容を書きながら流れを把握するようにしていました。書記になれば、書きながら自分の意見も出していけるので、話していて楽しかったですね。
後はフェルミ推定の練習をすることでグループディスカッションのお題に対してどのような道筋で考えれば解答にたどり着けるかのパターンを叩き込みました。
RecruitHubさんのGD練習会も活用させていただいていました。
企業さんのGDだと緊張してしまいますが、練習会なので失敗しても大丈夫という気持ちで参加できてすごく有難かったのと、1回で3回のGDが実施されるので、その日のうちに自分のGDに対する姿勢を改善できるのも有難かったです。
――――たくさんのアドバイスありがとうございます。コンサル特有のフェルミ推定やケース面接についてはどのように対策を行っていましたか?
Sさん:対策の本を購入してひたすら読んでいました。あとは、家族や友達に自分の推定を時々聞いてもらっていましたね。特に家族だと遠慮なく指摘をもらえるのでありがたかったです。気をつけていたこととしては、時間をしっかりと測ることと、紙に書きながら考えるようにすることです。論理の流れやフレームワークなどを整理しながら書いて、できるようになってきたら紙なしで頭の中でできるように訓練をしていました。
――――やはりどの段階においてもアウトプットする練習が重要ですよね。ありがとうございます。
――――先ほどまでは就活生としての視点でお話をいただきました。SさんはメンターとしてオンラインGD練習会に参加していただいたことがあると思いますが、そこで見てきた就活生の中で印象がいい就活生と悪い就活生にはどんな人がいるのか、教えていただいてもよろしいですか。
Sさん:はい。印象がいい子は、やはり表情がやわらかい子ですかね。固い顔をしている子はとっつきにくいです。あと、これはオンラインに限りますが、あまりにも顔が画面に近い人は少し印象が悪いですね。
少しもったいないなと感じる子は…。議論の途中で、ある論点について「これはどういうことですか」と議論の内容を質問してくれる子がいるんです。質問自体は論点提起のきっかけにもなるのでよいのですが、そこで自分の考えを言えたらもっと話が広がるのになと思います。
面接やESは「発見のチャンス」
――――ありがとうございます。勉強になります。ほかに就活全般におけるコツなどはありますか?
Sさん:10月や11月の早期選考などは可能であれば受けておくといいと思います。志望度が高いところは後に受けたほうがいいですが、ESを多く書いておいた方が自分の考えや志望をはっきりとさせることができますし、面接慣れをしておくのも大事だと思うので、早め早めに本選考に挑戦したほうがよいです。面接で聞かれたことはメモしておいて、次に聞かれたらどう返すかまとめておくとよいと思います。
――――就職活動をする中で、気持ちが落ち込んだ時などにどのような対処をしていましたか?
Sさん:さきほどから言及している通り、面接やESは自己分析のチャンスであるととらえていたので、自己分析を進める機会を得ることができたと前向きに捉えるようにしていました。
――――ネガティブに捉えすぎないことが大切ですよね。
前編はここまで。
後編では、外資系コンサル企業に就職した後のお話についてたくさん質問をさせていただきました。
引き続きご覧ください。
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