希望就職先に提出したエントリーシートが無事通過し、喜んだのもつかの間。
書類審査をクリアした後には、面接が実施される企業が多くあります。
1次面接で落ちたらどうしよう…。やばい…。
面接って何を気を付けたらいいのかわからない…。
などなど、面接の日程が決まってから、何をしたらいいかわからず不安が噴出することもあると思います。
そこで今回は、「面接でのマナー」や「1次面接でよく聞かれる質問」をまとめていきます。
ぜひ、面接前に確認して、少しでも不安を軽減してください。
目次
1.1次面接の趣旨・特徴
1次面接の趣旨
そもそも一次面接はどのような趣旨で行われるのでしょうか。
就職活動の中で、1次面接は書類選考が終了したのちに行われることが一般的です。
言い換えれば、書類選考で絞り切れなかった候補者をさらに絞り込むために行われているものであると言えます。
すなわち、「企業とのマッチ度」「即戦力になるかどうか」という、プラスの判断基準ではなく、
「この人はもう今後の選考に呼ぶ必要はないな…。」というマイナスの判断基準で絞り込まれるわけです。
この性質により、1次面接にはある一定の特徴があります。
1次面接の特徴
集団面接
まず、1次面接は集団面接で行われることが多いです。
「面接」と聞いてぱっと思い浮かぶような、2~3人の試験官に対して6人程度の就活生が面接されるような形態です。
上記の通り、就活生を絞り切れていないような状態で行われるため、
面接する人数も膨大になり、企業側が少しでも効率的に面接を行う上では致し方ないことですね。
基本的な質問が多い
上述のとおり、通過させる人を選ぶというよりは落とす人を選ぶための面接であるため、
就活生の意表を突くような質問をして反応を見る、というような段階ではありません。
一般的な、志望動機や学生時代に打ち込んだこと(ガクチカ)、自己PRなどの質問が多い傾向にあります。
若手社員が面接官であることが多い
先ほど述べた一般的な質問が多いことから、
試験官は面接に精通した人事の社員よりも、若手の社員が担当していることが多いです。
2.面接で注意する点・マナー【対面編】
身だしなみ
何度も触れている通り、1次面接は落とすための面接です。
身だしなみに問題があった場合、それだけでマイナスの印象につながりかねません。
面接に限った話ではありませんが、第一印象というものは非常に重要です。
面接に向かう前には、必ず
髪型やメイクが乱れていないか、リクルートスーツの着こなしに問題はないか
しっかりと確認をしましょう。
服装も、特に指定がされていない場合はほとんどの人がスーツで参加しますので、スーツにしておくのが無難でしょう。
コミュニケーション能力
同じ職場で一緒に働いていく上で、いくら他のスキルや能力が高かったとしても、
最低限のコミュニケーションもとることができない人とはうまくやっていくことは難しいでしょう。
そのため、一次面接ではコミュニケーション能力があるかどうかも非常に重視されるポイントです。
具体的には、
・論理的に一貫した話ができているかどうか
・きちんと試験官の目を見て会話できているかどうか(Zoomの場合も、目線が過度に画面から外れたりしていないか)
・質問に対して適切な形での返答ができているかどうか
・伝わりやすい声で、はきはきと話すことができているか
などが、コミュニケーション能力を測るうえで重視されます。
特に、論理的な思考力は面接のみならず、グループディスカッションなどでも重視されますし、
さらには入社してからも必ず重要になってくる力です。
ES(エントリーシート)に書いていることと別のことを話したりするのは言語道断ですが、
面接の中で矛盾している発言がないか、面接での発言は論理的にしっかりと筋が通っているか、
練習しながら確認することも重要です。
さらに集団面接の場合は、他の人の話を聞いている間の態度も見られている場合があるので、自分の番以外でもしっかりと気を抜かずに話を聞きましょう。
しっかりと面接対策ができているか
1次面接は落とすための面接ですから、
当然、自分の会社に対して入社する意欲がないと感じられる人は容赦なく落とされます。
志望動機を聞かれてすぐに答えられないのはもちろん大問題ですので、
しっかりと志望動機を聞かれても答えられるように準備をするのは前提として重要です。
しかし、同じ業界だからといって、ほかの企業でも述べた志望動機を使いまわしてしまうと、
「なんで私たちの会社じゃないとだめなの?」「ほかの会社でもそれってできるよね?」
と突っ込まれてしまう事態になりかねません。
数多くある面接すべてに対して企業研究をじっくり行うことには非常に労力を要します。
しかし、面接を受験する以上は、企業のHPやSNSをしっかりと確認し、必ず「御社でなければならない理由」を述べられるようにしておきましょう。
3.面接で注意する点・マナー【オンライン編】
昨今のコロナ禍において、就活のオンライン化がどんどん進んできています。
オンライン面接は交通費や移動時間がかからないため、遠方の企業でも受験しやすいというメリットもありますが、
もちろん注意しておかなければならないことも数多くあります。
対面の面接でしないことはオンラインでもしない
自宅から参加することが多いオンライン面接で気を抜いてしまう人も多くいるかもしれませんが、
大前提として、これは必ず心にとめておいてください。
例えば、上半身だけスーツで、下半身はパジャマで対面の面接に向かうことは普通あり得ませんよね。
いくら画面越しで見えないからと言って、身だしなみや態度の点で気を抜かないようにしましょう。
オンライン特有のラグに気を付ける
対面の面接と違って、オンラインの面接ではどうしても面接官と自分との間に若干のラグが発生してしまいます。
仕方のないことではありますが、それでも何度も面接官と発言のタイミングがかぶってしまうとあまりいい印象にはなりません。
オンラインでの面接にはラグがある事を意識して、
オンライン面接ではいつもよりもゆっくりめに間を取って会話するとよいです。
面接官の言葉にしっかりとリアクションをする
オンライン面接だと、表情こそよく見えますが、その人の人となりや雰囲気などはどうしてもつかみにくくなってしまいます。
そのため、対面での面接と比較すると、普段より冷たくおとなしい印象を持たれてしまう可能性が高くなります。
もちろん対面での面接のときも重要ですが、特にオンラインの面接では、面接官の言葉に言葉に対してうなずく、相槌を打つなどのリアクションをしっかりととるように意識しましょう。
また表情も、にこやかな表情や柔らかい表情を心がけるとなおよいでしょう。
4.1次面接で頻出の質問まとめ
では具体的に、1次面接ではどのような質問をされることが多いのでしょうか。
先ほども述べた通り、1次面接では奇をてらったような質問ではなく
典型的な質問をされることが多いです。
その中でも、以下の4つが特に1次面接で頻出の質問になります。
- 志望動機
- ガクチカ
- 自己PR
- 長所・短所
それぞれの質問によって対策方法は異なるため、以下で詳しく解説いたします。
志望動機
先ほども述べたとおり、学生をふるいにかけるうえでこれはやはり手っ取り早い質問ですね。
よくやってしまうミスとしては、「その業界を選んだ理由」に終始し、「その会社を選んだ理由」を明確に述べないまま終わってしまうというミスです。
必ず「御社でなければならない理由」を盛り込んで話すようにしましょう。
また、自分が将来やりたいことやなりたいものに結び付けて話すのもよいです。
さらに、後述する自分の長所やガクチカに結び付けて自分の志望動機を話すことができれば、
面接内での発言が筋が通ったものになり、就活の軸をしっかりと持っている学生として、
漫然と就活をしている学生と比べると高く評価されるでしょう。
ガクチカ(学生生活で力を入れたこと)
これも定番中の定番の質問です。
アルバイト、サークル、勉強など、どのような分野でもよいですが、
必ず自分の経験をなにがしか話せるようにしておきましょう。
自分の主体性や積極性をアピールできるエピソードや、
志望動機と関連するような話をできればなおのこと印象はいいですね。
また、ガクチカを聞かれた際には、
①活動を始めた動機
②活動を続けていく中で見つけた課題
③課題を解決するためにどのような行動をとったのか
④行動の結果どのような結果になったのか
⑤そこから得た教訓や学び
のような構造で話すようにすると、説得力のあるガクチカを話すことができます。
ただし、話す内容をガチガチに固めて暗記してしまうと、本番で早口になったり棒読み感が出たりしてしまいます。
この5段階において話すことを決める程度にとどめておくと、自然に自分の言葉で話せてよいでしょう。
自己PR
自己PRはESでも記入することが多い項目でしょう。
一貫性をもって話すためにも、ESで書いた内容と面接で話す内容は同じものにするほうがよいです。
ESで書いた内容を面接で補強できるとなおよいですね。
自己PRもガクチカと同じく、単に自分のアピールポイントを述べるだけではなく、
そのPR内容を裏付ける具体的なエピソードや、
自分のアピールポイントが面接先の企業に対してどのように役立つのかということを示せるとよいです。
長所、短所
そして、自己PRの作成のもとにもなる、長所・短所も、面接でよく聞かれる項目の一つです。
長所を述べる際は、自己PRと同じように、
①自分の長所を述べる
②長所を裏付けるエピソード
③長所をどうやって企業での活動に生かしていくのか
という流れで話すとよいでしょう。
短所を話す場合に、一番言ってはいけないのは「短所はありません」です。
短所を面接で話してしまうと不利になるのではないかと考えてしまうかもしれませんが、
人間はだれしも何かしらの短所を持っているものなので、
短所がないと答えてしまうと、むしろ「自分の短所を把握することさえもできていない人」というように見られてしまいます。
なので、自分の短所をしっかりと把握したうえで、
短所をどうやって修正し、企業内での活動を行っていくのかを述べる方がよいです。
5.面接時に論理的に話すコツ
面接の時、どうしても多少は緊張してしまうものですし、
話している途中に自分が何を言っているのかよくわからなくなる、というのはよくある話だと思います。
そんな状況に陥らないために、「話す上での枠組み」を自分の中でしっかり持っておくと、流れを自然に作って上手に話せるようになります。
そして、面接で大活躍する話し方の枠組みの一つに「PREP法」と言うものがあります。
Point(結論)→Reason(理由)→Example(理由)→Point(結論)の順で話すとわかりやすいと言うものです。
以下の記事で具体例などを用いて詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください!
5.最後に
いかがでしたでしょうか。
1次面接においては何よりも「志望意欲」と「第一印象」がポイントになってきます。
そのため、事前の自己分析や企業研究、さらには面接時のマナーの復習等が肝要になってきます。
主要なポイントを押さえてしっかりと面接に臨み、よい第一印象をつかみ取りましょう。