「グループディスカッションでどんなテーマがあるのか知りたい」
「テーマごとの対策方法を知りたい」
本記事はこのような方に向けて書かれています。
はじめまして。
オンラインGD練習会運営事務局の菊地です。
就活生が避けては通れないグループディスカッション、通称GD。
グループディスカッションに対して漠然とした苦手意識を感じている就活生は多いですよね。
議論をどう進めていいかわからない、どう対策をしていいかわからない、このような就活生は多いのではないでしょうか?
そこで、本記事では、テーマごとの議論の進め方や対策を解説していきます。
この記事を読むことで、グループディスカッションのテーマごとの攻略法がわかります。
是非、グループディスカッションに苦手意識を感じている就活生は最後まで読んでくださいね。
目次
1.グループディスカッションのテーマの種類
グループディスカッションのお題のテーマは大きく、以下の5つに分類できます。
- 課題解決型
- 主張型
- 企画立案型
- 自由討論型
- 選択型
- フェルミ推定型・ケース型
これらのパターンごとに面接官の注意する箇所、評価ポイントは異なってきます。
そのため、パターンごとの対策が必要になってきます。
出題パターンごとに以下のようなスキルが見られています。
2.出題パターン別グループディスカッションのテーマと進め方
パターンごとのテーマ例・議論の進め方・対策について見ていきましょう。
【課題解決型】グループディスカッションのテーマ一覧と進め方
与えられたテーマに対して、解決策を提示することを目的としたグループディスカッションです。
どこに問題があるのか、原因はなぜか、どうするのかという手順で議論を進めていきます。
課題解決型グループディスカッションでは下記能力が必要になってきます。
- 問題を特定するための論理的思考能力
- 原因を深く考えるための洞察力
- 解決策を提示するための発想力
【課題解決型】グループディスカッションのテーマ一覧
・沖縄県の観光客を2倍にするにはどうすればいいか
・iPhoneの売り上げを伸ばすには?
・スーパーの売上を1.5倍にするための案を考えてください
・東京のビジネスホテルの売り上げをあげるにはどうすればいいか
・百貨店の売上を伸ばすには?
・オリエンタルランドの新卒採用をどのように行っていくか
・人口の減少を食い止めるための施策を考えてください
・CM以外の広告手段を考えてください
・訪日外国人を増やすにはどうすればいいか
・もし新卒採用者ならどうやって人を集めるか
・日本でキャッシュレス経済を普及させるには?
・自社商品の認知度が低い課題を解決してください
・外国人観光客の1人あたり支出額を増加させるにはどうすればいいか
・若者の物欲を高める施策を考えてください
【課題解決型】グループディスカッションの進め方
課題解決型グループディスカッションの進め方は下記になります。
- 問題を定義する
- 切り口を考える
- 問題を絞り込む
- 原因を洗い出す
- 根本原因を特定する
- 対策案を考える
- 効果を検証する
課題解決型グループディスカッションの例として、「花粉症患者を減らすには?」を解説していきます。
まずは問題を定義していきます。
・花粉症患者が増えている東京都から「都民への花粉症被害を軽減したい」と相談を受けた
・「花粉症の軽減」を「花粉症の症状を呈する都民の人数の減少」と定義
次に、問題を考えるうえで、花粉症発生までのプロセスを考えます。
花粉症
花粉症発生のプロセスは、下記になります。
スギの存在→花粉発生→市街地到達→花粉吸引→免疫獲得→発症
ここから花粉症を減らすには、下記をすればよさそうです。
・スギを他の品種で代替する(←スギの本数を減らす)
・スギの手入れをする(←スギの花粉発生を抑える)
・マスクやメガネの着用を推奨する(←花粉吸引を抑える)
・症状抑制の薬剤の開発の推奨(←発症を抑制)
【主張型】グループディスカッションのテーマ一覧と進め方
与えられたテーマに対し、結論として主張を提示するグループディスカッションです。
回答の選択肢が与えられていない状況で、主張を考えていく必要があります。
【主張型】グループディスカッションのテーマ一覧
・リーダーに必要な条件とは?
・IT企業のメリット、デメリット
・ブラック企業の条件とは?
・良い会社の条件とは?
・旅行したいならどこの国へ行きたいか?
・社会人に必要な3つの能力は何か?
・仕事において重要なことは何か?
・あなたにとって幸せとは?
・お客様に選ばれる航空会社とは?
・理想の会社の条件とは?
【主張型】グループディスカッションの進め方
主張型グループディスカッションの進め方は下記になります。
- 論点を確認する
- 情報を洗い出す
- グルーピングする
- 仮結論を出す
- 抜け漏れを洗い出す
- MECEを確認する
- 結論をまとめる
【企画立案型】グループディスカッションのテーマ一覧と進め方
企画立案をテーマとしたグループディスカッションです。
新商品の開発、新規事業の考案、などといったテーマが与えられる場合が多いです。
【企画立案型】グループディスカッションのテーマ一覧
・外国人観光客をターゲットにしたベンチャー企業のビジネスモデルを構築せよ
・新幹線の新しいサービスを考案せよ
・新しい旅のカタチとは?
・2020年に向けてサイバーエージェントが取り組むべき新規事業を立案せよ
・USJに新しく追加するアトラクションを考えてください
・JTBとキャノンのコラボレーション企画の提案をしなさい
・新商品をこの会社で出すとすればどんな商品を出しますか?
【企画立案型】グループディスカッションの進め方
企画立案型グループディスカッションの進め方は下記になります。
- 進め方を合意する
- WILLを話し合う
- CANを話し合う
- MUSTを話し合う
- 複数の企画案をまとめる
- 最良の企画案を選ぶ
- 企画案の主張を再構成する
企画立案型グループディスカッションでは、「WILL・CAN・MUST」という視点が必要になってきます。
「WILL」とは、最後に目指したいゴールや夢・ビジョンになります。
新規企画立案では、まず目指すべきゴールを決める必要があります。
「CAN」はできることです。
Willの要件を満たした目標であっても、現実的に不可能であれば意味がありません。
新規企画立案を出題企業・自分たちができるか・得意なのかをしっかり吟味しましょう。
「MUST」はしなければならないことです。
社会や顧客から何が求められているかを話し合いましょう。
【討論型】グループディスカッションのテーマ一覧と進め方
反対/賛成の立場、または自分に明確な役割が与えられたうえでテーマについて議論するグループディスカッションです。
合理的に考えてどちらでも主張し得ることについて議論をさせられます。
「永久に答えが出ない」テーマについて議論をしなければならないため、高いコミュニケーションスキルが求められます。
【討論型】グループディスカッションのテーマ一覧
・就職活動にエントリーシートは必要か
・日本はカジノを導入すべきか
・テレビCMかYoutube広告どちらが有効か
・仕事とプライベートどちらが重要か
・年功序列と実力主義どちらがいいか
・住むなら都会か否かか
・小学生にスマホを持たせるべきか
・仕事は量か質か
・お店の24時間営業はあるべきか
【討論型】グループディスカッションの進め方
討論型グループディスカッションは、基本的に結論が出ません。
例えば、「年功序列と実力主義どちらがいいか」というお題があったとします。
この場合、年功序列のメリットとして、「組織の一体感が高まる」「企業独自のノウハウ継承と人材育成ができる」といったことが挙げられます。
一方、実力主義のメリットとして、「競争意識が高まる」「モチベーションが上がりやすい」などが挙げられます。
このように、双方にメリットがあり、結論がでないお題が多いです。
では、討論型のグループディスカッションは何が見られており、どのように進めればいいのでしょうか?
討論型グループディスカッションの進め方とコツは下記になります。
- 議論を進めていく姿勢をアピールする
- 前提条件を絞っていく
それぞれについて見ていきましょう。
議論を進めていく姿勢をアピールする
結論を出しづらいテーマに対し、どう議論を進めていくかということが見られています。
結論を出すことにこだわり、相手の意見を否定してしまうとマイナス評価になってしまうでしょう。
自分の意見に固執せずに相手の意見を吸収して、しっかりと議論を進めていくことが重要です。
前提条件を絞っていく
前提条件をしっかりと絞っていくと、結論を導くことができます。
前提を絞り判断基準を作れれば、後はメリット・デメリットを考えるだけの議論に持ち込めます。
【選択型】グループディスカッションのテーマ一覧と進め方
複数の選択の中から当事者がとるべき選択を決定するものです。
【選択型】グループディスカッションのテーマ一覧
・うどんとそば、世界に売り出すならどちらか
・2024年のオリンピック開催地をどこにするか
・3都市で災害が起きた場合、どの都市のインフラから復旧するか
・新規出店の場所はどこが最適か
・ブランド価値を高めるために、工場を新たに立地するにはどこの国がいいか
・6人の候補の中から、自分が思う仕事ができる人を選ぶ
【選択型】グループディスカッションの進め方
選択型グループディスカッションは、選択肢についての意見や前提条件を洗い出すことが重要になります。
進め方のコツは以下になります。
- 選択肢の前提条件をしっかりと確認する
- 緻密な理由付けを心掛ける
選択型グループディスカッションは、結論を導くことが難しくない分、議論の過程で選択肢の前提条件をどれだけ確認できたか、どれだけ緻密な理由付けをできたかが重要になってきます。
【フェルミ推定型・ケース型】グループディスカッションのテーマ一覧と進め方
フェルミ推定型・ケース型グループディスカッションは計算問題が多いです。
実際に測定不能・検討もつかない数字について、論理を組み、計算して答えを出すことを要求されます。
特に、コンサルティングファームで出題されることが多いです。
【フェルミ推定型・ケース型】グループディスカッションのテーマ一覧
・一人の学生をLVMHに入ってきたお客と見立てた中での商品の売り込み
・世界中の人の身長の合計
・日本で1年間に消費される割りばしの数は?
3.最後に
いかがだったでしょうか?
本記事ではグループディスカッションの出題テーマ例を紹介してきました。
出題パターンや業界によって、対策法は異なってくるため、自分が志望している企業はどのような出題パターンが多いのかしっかり確認をしておきましょう。