「グループディスカッションでどんな役割があるのか知りたい」
「役割ごとの対策方法について知りたい」
この記事はそんな方に向けて書かれています。
はじめまして。
オンラインGD練習会運営事務局の菊地と申します。
グループディスカッションは多くの企業の選考で用いられる選考方式です。
グループディスカッションに対して、苦手意識を抱えている就活生は多いはず。
今回は、グループディスカッションとは何かを解説し、グループディスカッションの役割、評価基準について解説していきます。
目次
1.グループディスカッションとは
グループディスカッションとは、与えられたお題に対して議論をする集団面接です。
学生4~8人が会社の会議室に集められ、30分~1時間で与えられたお題に対して議論をします。
時間制約のもとで、メンバー全員で1つの結論を出すことを目標にします。
グループディスカッションのお題としては以下のようなものがあります。
グループディスカッションのお題の例)
「リーダーに必要なものは何か?」
「新店舗出店の場所はどこがいいか?」
「通年採用は採用すべきか否か?」
2.グループディスカッションの進め方とは?
グループディスカッションの進行は下記のとおりです。
- 面接官に自己紹介をする。名前や学校名などを伝える。
- 面接官からお題が与えられる。
- 役割(司会、書記、タイムキーパー等)を決める。
- ディスカッションの時間配分を決める
- ディスカッションを行う
- ディスカッションの結論を面接官に発表する
グループディスカッションの流れや進行方法については下記記事を参考にしてください。
3.グループディスカッションの役割と評価基準について
グループディスカッションでは、司会、書記等、役割を決めることが多いです。
この役職については形式的なものです。
役職に任命されたから即有利といったことはありませんので、注意が必要です。
グループディスカッションの役割には下記があります。
- 司会進行
- 書記
- タイムキーパー
- 監視役
- 役割なし
それぞれについて見ていきましょう。
司会進行
司会進行は議論を前に進め、進行させていく役割です。
議論を進行させるために、参加者に問いかけを行い、意見を引き出していくことが重要です。
発言しない参加者に対しては、司会進行が働きかけて発言促すことも必要でしょう。
また、司会進行が振った質問に対して参加者が上手く答えられなかった場合、しっかりとフォローすることも大切になります。
このように司会進行は議論の進行に決定的な影響を及ぼしていきますため、人選には注意すべきです。
「仕切るのが下手な人が司会進行になってしまい、時間内に結論を出せなかった。」なんて話もよく聞きます。
司会進行の評価基準は下記になります。
- 傾聴力、共感力によって相手の言いたいことを理解できているか
- 全員の意見を引き出せているか
- 全員の意見をまとめられているか
書記
書記は、参加者の発言の要点を書き残し、全員に共有する役割です。
ホワイトボードや紙に全員の意見を記録していきます。
記録することで、「何が決まったか」が明確になり、議論の進捗を全員に共有することができます。
そのためには、発言の前提・論点・仮説・情報を整理して、要約していくことが必要になります。
内容が理解できていないときは適宜、質問することで発言者の意図を明確にする必要があるでしょう。
一方で、書記は書く作業が発生してしまうため、発言が難しくなり、発言量が少なくなる側面もあります。
書くことに専念してしまい、まったく発言しなくなる人もいるので、注意です。
書記の評価基準は下記になります。
- 議論の要点を整理してまとめられているか
- 発言者の意図を明確に理解してまとめられているか
- 内容が理解できていないときに適宜、参加して発言しているか
タイムキーパー
グループディスカッションでは与えられた時間内に結論を出さなければなりません。
時間制約があるため、時間の管理をしなければなりません。
時間管理の役割を担うのがタイムキーパーです。
一方で、議論に熱中してしまい、時間管理をサボってしまうタイムキーパーもいるので要注意です。
議論を進めることに危機感を持った人がやるべきです。
タイムキーパーの評価基準は下記になります。
- 時間内に議論が進むように管理できているか
- 議論の展開に応じて、臨機応変に時間配分を変えているか
監視役
監視役は議論の進捗管理の役割を持っています。
自分たちで設定した問題を時間以内に解いて最終合意に達することができるような「進捗管理」が求められます。
今話し合われている議論が当初設定した論点に応えられているか常に確認し、ズレてきていると感じた場合は、指摘によって議論を前に進めるということが必要でしょう。
ズレていると感じたら、当事者の意見のズレを明らかにし、妥協点を探ったり、第3の案を出すことが求められているということです。
監視役の評価基準は下記になります。
- 議論の論点がずれないように、コントロールできているか
- 議論の論点がずれた際、必要な話を促すことができているか
役割なし
「役割がないと不利になるの?」
そんな疑問を持っていらっしゃる方がいるかもしれません。
こういった見方は誤りで、役割なしの参加者は役割に縛られず、積極的に発言できるので、むしろ目立ちやすいポジションといえるでしょう。
また、それぞれの役割のサポートをできれば、尚良いでしょう。
下記のようなサポートの例があるので、参考にしてみてください。
それぞれの役割へのサポートの例)
司会進行が進行につまったとき、意見をしてみる
タイムキーパーが時間場合に備え、自分でも確認する
4.グループディスカッションの評価基準
グループディスカッションの評価基準は下記になります。
- 論理的思考能力
- コミュニケーション能力や協調性
- 企業とのフィット感
評価基準は企業や面接官によってバラバラですが、大きくこの3つの軸で学生を評価しています。
それぞれについて見ていきましょう。
論理的思考能力
グループディスカッションで見られる論理的思考能力とは、自分の意見を筋道立てて話す力です。
下記のような人は、評価が低くなる傾向にあるので、要注意です。
「言っていることがよくわからない」
「話すと冗長でまとまりがない」
「根拠なく話している」
論理的思考能力に自信がない方は、トレーニングすることをお勧めします。
コミュニケーション能力や協調性
コミュニケーション能力や協調性は多くの業界・業種において採用担当者が最も重視してみています。
入社後の業務遂行において、コミュニケーション能力や協調性は非常に重要になってくるからです。
論理的思考力に優れていても、他社に対して思いをはせられなければ、業務遂行に支障をきたしてしまします。
それゆえ、コミュニケーション能力や協調性が見られるのです。
人の意見を全否定する、自分の意見を主張しまくる、などはNGです。
企業とのフィット感
人間性、キャラクター、性格などが会社の企業文化と適合するかを企業人事は見ています。
集団の中でディスカッションして浮かび上がった人間のカラーが見られます。
4.おわりに
以上、グループディスカッションの役割と評価基準について解説してきました。
この記事を読んで、グループディスカッションの役割について理解を深めていただけたなら幸いです。