カイ
東京GD練習会のメンター・カイ(@tokyo-gd_ex)です。
本日は会計事務所やビッグ4に関する情報をお届けしたいと思います!
ビッグ4に関しては聞いたことがあるけど、それらが会計業界(会計事務所)に属するものだとはっきり認識している人は少ないんじゃないでしょうか?
そもそも会計事務所ってなんだ?っていう就活生も多いと思いますので、この記事を読んで勉強してくれると嬉しいです!
この記事は、ビッグ4を入り口として、会計業界の業務についての解説をしていきます。
1. ビッグ4とは
発音はビッグフォーです。世界規模で大きな4つの会計事務所を指します。
会計事務所というと、何を思い浮かべますか?正直、私は就活を始めてから説明会でお話を聞くまで、それらがどういう会社なのか全くわかっていませんでした。
会計事務所とは、企業の会計・監査・税務・コンサルティングを主力業務とする民間企業です。
国家資格保有者として公認会計士や税理士が所属しています。
この説明だけでも、やはり経済学部や商学部でもない学生からしたらわけわからないですよね。笑
順を追って説明していきます。
2. 企業の会計について
会社のお金の出入りをルールに従って書類にまとめることです。
企業の経理部門、財務部門で行われている業務でもあります。
メジャーな資格でいうと、簿記検定で扱っているような内容を行います。
みなさんも聞いたことはあると思いますが、最終的に決算報告書を作成することがゴールです。
決算報告書は、その会社が1年間にどれだけお金を稼いだか等の経営に関する事項が詳細に記載されていますので、会社の通知表を作成するイメージです。
ちなみに、決算書の作成は会計士等の資格がなくても、誰でも作ることができます。
ただ、素人が0から作ろうとするとめちゃめちゃ大変なため、会計事務所に外注することが多いです。
会計事務所といっても無資格者も多いです。基本的に有資格者とチームを組んで教育されるようになっています。
3. 企業の監査
会社の提出する決算報告書や(最近話題の)有価証券報告書などの決算書類が本当に正しいのかを精査し、結果とコメントをつけることを言います。
これは、公認会計士にしか許されていない独占業務です。
監査を専門に行う企業は「〜〜監査法人」という名前になっています。
話題になったので覚えている方も多いと思いますが、東芝の決算書類に関する監査で、東芝の監査法人であるPwCあらたは「限定付適正意見」(=決算書の数値は間違っている可能性あり)というコメントを出しています。
この記事の本筋からそれますが、ただ企業から提出されたものにハンコを押して巨額の報酬を受け取るのではなく、きちんと調査しているのが窺えますね。なお、企業からもらう監査報酬は、記事(http://blog.livedoor.jp/corporateauditor/archives/8790754.html)によると1社あたり平均でなんと4億6600万円だそうです。(欧米における監査法人では、その約4倍が支払われていると言われています。)
4. 企業の税務
企業の支払う税金の額を適正化(=多すぎ、少なすぎを修正)することがメインの業務です。また、確定申告書などの申告書を作成します。
税務に特化した企業は、一般的に「〜〜税理士法人」という名前になっています。
税金に関する法律はかなり複雑で、条文をそのまま読んでも何をいってるのか、日本語なのにも関わらず非常に難解です。
それというのも、税金をとることは国家存続に大きく関わるシステムだからです。
もちろん、税理士や会計事務所を雇わずに独力で税務申告をすることは可能です。
しかし、知らないうちに本来よりも多額の税金を払うことになっていたり、もっと悪いケースですが、知らずのうちに少ない税金しか払わないことになってしまいます。
前者は勿体無い、、で済みますが、後者は犯罪になり得ますよね。
こういったことを避けるため、申告書作成という面倒な業務に割く時間が惜しいため、会計事務所に外注する企業がほとんどです。
5. 企業のコンサルティング
会計事務所で行われるコンサルティングでは、会計・税務の知識を背景にいわゆる「守りのコンサル」が行われます。
守りとはどういうことかといいますと、リスクをできるだけ減らす、という意味です。
会計や税務というのは絶対に間違ってはいけません。
どうすればミスをなくせるのか、という思考が彼らの根底にあるのです。
そこから繰り出されるコンサルは、一般の戦略コンサルらとは比重が異なり、どうすればリスクを減らせるのかを重視しているように思えます。
昔は会計事務所でコンサルを行うのは法律で禁止されていましたが、現在では可能となっており、ビッグ4会計事務所は全てコンサルティング会社を傘下に納めています。
まとめ
以上、参考になったでしょうか?
3〜5は1つの項目だけで会社を作ることができるほど、重要な業務を担っています。
基本的に我々消費者の前に出てくることはほぼない(大企業の財務問題などでたまに、を除く。)ので、知名度はめちゃくちゃ低いです。
ですので、こういった機会に覚えておくと後々役立つかもしれませんよ。
カイ
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