グループディスカッション(GD)やケース面接の際に「〇〇の施策を考えろ」、「〇〇の成長戦略を考えなさい」のようなテーマが出題されることがあると思います。これらのテーマは似ているようで実は全く違った答えを求められています。そしてそれこそ当記事で紹介する「戦略」と「戦術」の違いなのです。それでは一つ一つ紐解いていきます。
戦略と戦術の違い
まず、戦略と戦術の違いを考える上でそれぞれの意味について、考えたいと思います。
戦略とは
戦略とは、一言でいうと「目標達成のための指針」のことです。目標を達成するための道筋を描きます。
参考 「戦略が重要」と口では言うけれど、実は本当に「戦略」を考えていることは少ないAdver Times
例えば、山登りに挑戦する際には「どのルートから登るか」、「どういった天候のときに登るか」などが目標達成(登頂すること)において重要であることはわかると思いますが、これこそが戦略に当たります。
戦術とは
戦術とは、一言でいうと戦略の実行手段のことです。具体的にどのようにして戦略を実行するかを考えます。
先ほど例をあげると、ルートを確認するために「コンパスを使うのか」、あるいは「シェルパ(山登りのプロ)にお願いするのか」など、「このルートで登る」という戦略に対し、「それを実行する手段」が戦術に当たります。
就活における戦略と戦術の解法
戦略と戦術それぞれの意味を理解した上で、実際の就活、特にグループディスカッションとケース面接の際のテーマについて、どういった場合に戦略を聞いているのか、あるいは戦術を聞いているのかについて、またその解法についてご紹介します。
戦略が聞かれている場合
こちらについては比較的わかりやすく、例えばグループディスカッションでは下記のようなテーマで聞かれることが多いです。
ユニクロの成長戦略を考えろ
このように聞かれているテーマ自体に「戦略」というワードが入っていることが多いです。一方で稀にではありますが下記のようなテーマが出題されることもあります。
とある商品の販促をする上での方針を決めなさい
このようなテーマも戦術にあたります。
ではこのようなテーマが出題されたとき、どのように答えるのが正解なのでしょうか?
先ほどの「ユニクロの成長戦略」を例に挙げると下記のようなものが挙げられます。
・コストを下げ、集客数を増やし売上を向上させる
・機能性重視商品のラインナップを増やし、若者の購買を向上する
戦略を聞かれるテーマが出題された際には、こういった解答が得られるようにしましょう!
戦術が聞かれている場合
戦術が聞かれている場合については、多くの就活生が馴染みがあるのではないかと思います。
例えば下記のようなテーマが挙げられます。
マクドナルドの売上を上げる施策を考えなさい
このように「施策」というワードがキーワードになっていることが多いです。
この戦術、特に「売上を上げる」のような施策の解法については下記にて紹介しているので、気になる方は見てみてください。
【就活】コンサルGD頻出テーマ「売上を○倍にするには?」の攻略法
まとめ
今回は就活、特にグループディスカッションとケース面接にて出題されるテーマを意識し、戦略と戦術の違いについて説明しました。
こういったテーマが出題された際には、是非今回ご紹介した内容を意識して取り組んでみてください。